セキスイハイムBJ平屋建築日誌

カテゴリ:家の要求条件

家を建てるまでのプロセスまとめ

セキスイハイムにて、家を建てるプロセスをまとめてみた。この記事は随時気がついた時点で編集する。


1.検討~契約

期間: 2011年9月~10月

 主に以下に書く項目を決める段階。

 ・家を建てる場所

  自分の場合はすでに決まっていたのでノウハウありませんが、土地の制約には悩まされました。

 ・どんな家を建てるか

  家族構成や、建てる年齢でかわってくることだと思います。私は子育ては終わっていませんが、年齢的に子育て後の方が家を使う時間が長いと考え平屋にしました


 ・誰に発注するか

  設計士さんに頼んだり地場の工務店、ホームメーカー等、選択枝は多岐に広がります。私は均一な商品を望んでホームメーカーにしましたが、その場合数社競合させた方が色々な面で良いです。土地の建築条件付きというのもありますが、同じ開発地域にも数社のホームメーカーが入ってきている事もあるようなので、土地を含めて競合もありだと思います。

  私の場合は、エクステリアは別途専門の会社に発注しましたが、発注者を決める段階で、専門の会社と話をすればよかったと後悔しました。当初はセキスイハイムさんと話をしていましたが、最後まで専門の方と話す機会はありませんでした。

  インテリアも拘りやコストダウンを考慮するなら、別途カーテン専門や照明専門の会社を検討するのもありだと思います。ダウンライトはさすがに難しいですが、ペンダントライトは選択肢も広がり安くなる可能性もあります。

2.契約~工場発注
期間: 2011年11月~12月

 契約時点で主な仕様は決まって、契約後細かな仕様を決めていく。工場発注までは、営業さん曰く「納得いくまで検討できます」と言われるが、営業さんは一人の客に縛られる訳にもいかないし、発注者も時間的制限もあるだろう。できれば、発注先を決める段階で、決めれる事は決めた方が交渉も楽だし受注側も真剣さが違うはずだろう。

 契約後は、家の位置を決めたり、家の内部電気関係を細かく決めていくが、家作りのプロでもミスがある。施主はそのミスを見つけたり、細かな仕様を確認、選択する作業に時間がかかる。

自分たちが行った確認作業は以下の通り

 ・カタログを見ながら、ドア、収納の種類をすべてチェック
 ・ドアは、採光を考えつつ、種類が妥当かどうかをチェック
 ・収納は使う場面を考え、その収納の種類で良いかチェック
 ・当然、種類によって金額が変わってくる。

インテリア担当さんの打ち合わせでは以下の内容を提案していただき決めた。

 ・フローリング、クロス、ドアのデザイン、浴室等

電気関係は、コンセントの位置、数、LAN配線等、を決めた。

 そして、最終確認を4者立会という、ほぼ1日かけた打ち合わせで決定する。打ち合わせ後も1週間程猶予があり、その間であれば修正(変更)が可能だった。


3.施工(工場)
期間:2012年1月

 工場はラインで動いているので、施工時間はかなり短い。施主が見学できるタイミングは1日のみ。施工日は施主の希望も難しいと思う。(早い段階で希望したら考慮されるのかもしれないが)


4.施工(現場)

期間: 2012年1月~3月

 基礎は概ね2週間程度。

 棟上げは、工場で出来上がったユニットを組み上げる日となる。セキスイハイム九州の場合降水確率40%を施工できるかどうかの目安としているらしい。天気だけはどうしようもならない。

 棟上げが終わったら、家の内部作業、上下水道工事となる。大工仕事やフローリングクロス作業等。基本的に日曜日は作業をしないとのことだったが、忙しい年度末だったせいか、日曜日遅くまで作業をされていた日もあったようだ。


5.エクステリア検討~発注

期間: 2012年1月~ 

 エクステリアは、結局ハイムさんに頼まず専門会社に頼んだ。何度も書いたが、最初から専門会社に相談すべきだったと後悔している。早い段階で家の設計士さん、または現場監督さんと3者で話す機会があればベストだと考える。

 エクステリアは、施工内容にもよるが、100万円以上は確保しておいた方がよさそうだ。


6.インテリア検討~発注

2011年11月~2012年2月

 インテリア(カーテン、照明、エアコン機器、フロアコーティング)は引き渡し一か月くらい前までは自由に変更できるようだ。
 専門のインテリアデザイナーさんがいるが、とても多忙なようで、時間をとってもらうのが結構難しい。
 カーテンに関しては、既製品で満足できるのであれば、カーテンレールはハイムさんにつけてもらった方がよいかもしれない。

7.完成(家)

2012年3月末

 完成見学会の値引きを了承していたら、完成見学会が引き渡し前に実施される。完成見学会の後、ハウスクリーニングははいり、引き渡しとなる。

プレハブ住宅の偏見

正月帰省した際に嫁さんが親戚から「プレハブ住宅なんて買っちゃってまぁ!」みたいな態度をとられたと憤慨していた。

年配の方には良いイメージを持たない人もいるようだ。

自分らはよく分からないが、そんな時期もあったのかもしれない。googleで検索すると高度成長期の大量生産方式みたいなことがでてくる。

私が子供の頃、住宅建設ラッシュがあって、おかげで父母の仕事は軌道にのった。父母は当時建てられた家は品質が良くないものがあったと言っていた。

父母が最初に建てた家も、お世辞にも品質が良いとは思えなかった。貧乏だったので仕方が無い。父母が家を建てる前は6畳一間に家族4人、風呂は共同というところに住んでいたのだから、大きな進歩ではあった。子供心にとてもうれしかった。

自分たちは、それなりに拘ってプレハブ住宅を選んだし、今のところ悪い買い物をしたとは思っていない。「積水化学工業」という会社が、どこまでの品質の家を建ててくれるのか楽しみである。

私は逆に「良い家」と思われない方がよいと考えている。人から家を建ててるだって?って聞かれたら、「小さな平屋です」と答えるようにしている。人から羨まれて良い事はない。家を自慢したい気持ちもないし、自己満足で十分。

嫁さんにも同じ事を言っているが、彼女はすこし違うらしい...(^^; それが自然かな。

母の家(地場工務店の問題点その4)

(注)この記事はあくまでも私の母の家についての感想です。べての工務店がそうだとは言ってませんので念の為

ホームメーカーで家を建ってるメリットはなんだろう。私の頭に最初に浮かぶことは、比較的質の良い家を建てれることだ。

恐らく他のホームメーカーも似たような感じだろうけど、セキスイハイムさんの場合、車のオプション品を選ぶように、カタログで楽しみながら、また苦しみながら(^^;選ぶことができる。これは自分の要求を実現する簡単な方法の一つだ。

品質については、国の定めた基準以上に、自社基準というのが存在する。その項目については会社が保証してくれ、問題がある場合は瑕疵として対応してくれる(ようだ)。

間取りや設計についても、ホームメーカーさんの設計士の方がやってくれる。

現代の日本では一概に言えないかもしれないが、会社が倒産する可能性は比較的低いし、担当してくれた営業さん、設計さんも転職していなくなる可能性も比較的低い。余談だが、ホームメーカーさんを決める段階で、ユニバーサルホームさんの営業の方に「転職しないですよね?」と尋ねました(^^;

デメリットは、金額が高い、余所と同じような家になってしまうことだろう。余所と一緒というのは厳密に言うと違うのだが、外観上は、「あ、あれはハイムの家だな」とすぐにわかってしまう。

その点、地場の工務店さんにお願いする場合は、自分が建てたい家を得意とする設計士さんを探しお願いして、予算が許す限り個性的な家が建てられることがメリットじゃないだろうか。また自分に知識があれば、金額的にも安くできる可能性はある。

実際、母の家はとても個性的だ。外観上は余所を圧倒する平屋になっている。親を持ち上げるわけじゃないが、かなりかっこ良い。「拘りの家」というのがひとめでわかる。

地場の工務店で建てようと思っている方も、一度ホームメーカーさんを訪ねてみて工場見学等で学ばれて、改めてメリット、デメリット、予算を考えて家を建てる事をお勧めします。
(積水ハウスさんの工場見学は勉強になりました)

さて、本題に入りますが...母の家の問題点を指摘する文章を書くのに少々飽きてきました(^^;

・地震で瓦が落ちたのです

福岡西方沖地震の際、震源地からすこし離れた母の家も瓦が落ちるという被害がありました。私もたまたま地震の時に帰省していて、揺れを体感しました。近所の友人宅へいく途中でしたが、鳥が一斉に飛び立ち電柱が揺れる風景に驚いたものです。

実家に帰ると、家はまったく問題ないように思えました。物が落ちたりはしていたようです。母はすぐに家の周りを点検したようで、瓦が落ちて、隣家(アパート)敷地内に入っていたと言ってました。幸い瓦を原因とした隣家の被害もなく、御挨拶だけでお咎めなしだったようです。

その時は「瓦だけでよかったね」と喜んでいたものですが、今の私はこれが問題だと考えます。

九州は台風の通り道です。子供の頃は近所の家の瓦が飛んでいるのを見て不謹慎にも喜んでいました(^^;。揺れで落ちる瓦、台風だったら...。強力な台風が直撃した時、屋根や瓦が飛ばされてブルーシートで一時しのぎをしている家を見かけることはよくありました。アレと同じになるかも....という不安があります。

積水ハウスさんやセキスイハイムさんの工場見学会に行かれた方は分かると思いますが、瓦の施工方法で風による瓦が飛ぶ、飛ばないのデモンストレーションがあります。

きちんと施工している所は、瓦ひとつひとうを屋根に固定しています。また瓦も風に対応できる種類のものが使われています。

さて、母の家はどうでしょうか....

母の家(地場工務店の問題点その3)

(注)この記事はあくまでも私の母の家についての感想です。べての工務店がそうだとは言ってませんので念の為

私は現在アパートに住んでいる。実家を出てからずっとアパート暮らしだ。最近の集合住宅は快適だそうだが、自分の住んでいたアパートは古いせいか、快適ではない。

寒い、暑い、狭い、音、結露との戦いにあけくれている。

外に面した壁は冬になると結露しカビが生える。窓も当然1枚板のガラスなので結露が酷い。

騒音も酷いらしい。私はさほど音は気にならないが、気になる御近所さんに怒鳴りこまれたことも何度かある。活発な子供(男の子二人)を静かにさせるのはとても難しく、細かく注意しても徒労に終わることが多い。一度2階上の住人の方に怒鳴りこまれたときにはさすがに参った。

こんな暮らしも早く終わりにしたかったが、この年齢(40歳後半)なるまでマイホームを持つことはなかった。仕事、家庭の事情もあったが、住めば都とはよくいったものだ。

家を建てるにあたって、まだ家庭の事情が解決していないのだが、まあなんとかなるでしょう...たぶん...(--;

実は母の家も快適ではないんです。

とても寒いのです


素人の私には原因がわかりません。どこかの断熱性が悪いとしか思えません。多分床だとは思うのですが、確証ありません。

冬になると床がとても冷たいんですよ。私は冬でも自宅にいるときは靴下をはきません。シモヤケの経験もありません。多分、足の血行はとてもいいのでしょう。でも母の家に帰ると靴下はきます。スリッパも欲しいと思います。

母に「床の断熱してた?」と聞いても「多分してない」と言います。いまどきの家ではありえないですよね。多分、能力の低い断熱材が使ってあるんじゃないかな。

自分の家を建てる前に、積水ハウスで家を建てた同僚に「床は冷たくないか?」と聞きました。聞いた理由は、床暖房を採用するかどうか悩んでいたからです。女性の方が冷え症の可能性が高いので奥さまに聞いてくれと頼みました。気になる程冷たくはないという返事。底冷えがする熊本市の外れに住んでいる同僚がそういうのです。

その同僚と母が家を建てた時期は同じです。

正直、「母の家、設計した人、なんでそんな設計するとや?」ととても不愉快です。年寄りは寒いのはとても辛いはずです。

母の家(地場工務店の問題点その2)

(注)この記事はあくまでも私の母の家についての感想です。べての工務店がそうだとは言ってませんので念の為

地場の工務店に建設を頼む一番のメリットはなんだろう。中間の業者が入らないので価格が安くなるというメリットはある。実際母の家は坪50万程だったそうだ。

例えば母の家を設計士に頼むと、設計と施工監理費が概ね建物価格の20%程度とすれば、坪60万となる。

単純に比較できないけど、設計士+地場工務店とホームメーカー(セキスイハイム)を金額で比較すると坪あたり5万円ほどホームメーカー(セキスイハイム)が高い。20年保証や定期点検、トラブル時の対応等考えると5万円の差は埋まりそうだと思う。

そんなことに考えをめぐらせていけば、地場工務店の価格有利性は本当はどうだろう?

私も大工の下請けをしていた父母に育てられたので、自分の家は普通に大工に建ててもらうものだと思っていた。正直、ホームメーカーなんて中間搾取ばかりと色眼鏡で見ていたのも事実だ。

しかし、ホームメーカーさんと打ち合わせを重ねるにあたって、色眼鏡はすっかりとなくなってしまった。確かに営業費用も莫大なものだろうけど、研究開発もコストをかけているのがわかる。よく考えられた「品物」を提供してくれる。

「品物」と書いたが、セキスイハイムさんは特に、セミオーダーメイド式の「品物」に近いイメージがある。工場で殆ど施工するからだと思う。

私は「品物」は嫌いではない。今の日本は品質の良い「品物」を安く作ってきたからこそ繁栄してきた。昨年浜松のスズキ博物館で車の生産展示を見てきたが、よく考えられた「生産プロセス」だった。これらの技術が日本の背骨を支えているんだと思った。

しかしその反面、匠の技術に感銘をうける自分もいる。昨年輪島で輪島塗を見学し、手間暇かけた重厚な作品を見てとても感激した。家もコストを考えず匠の技術で建ててもらうと、満足度も高いだろうと思う。でも輪島塗はとても貧乏人の手が届く範囲ではなさそうだ。工房にお邪魔して見学させてもらったが、怖くて値段が聞けなかった(^^;

今回の私の家建築でホームメーカーを選んだのは理由がある。
・家の知識が無い
・信頼できる設計士を建築地近辺で知らない
・信頼できる工務店を建築地近辺で知らない
・現在住んでいる所と建築地が離れているので
 きちんと施工管理、検査できないと不安。

今のところ、セキスイハイムさんは十分満足度高いです。

やっと本題に入りますが、母の家の問題点について

・バリアフリー?

母が家を建てたのは還暦を過ぎてから。施主の年齢を考えるとバリアフリーについては当然細かく考えられていてもよさそうだが....現在の自分がチェックすると色々と問題がでてくる。

★アプローチから玄関、家に上がるまでが大変なんです
 段差が多く、特に玄関のあがり口の高低差が大きいのです。若い自分らではまったく問題はありません。母も家を建てた頃は元気でまったく問題ありませんでした。しかし、最近は母も年をとり足も弱くなってその段差が大変なようです。年をとると、ちょっとした段差でも大変らしいですよ。

★引き戸でないのです
 トイレ、引き戸ではないんですね。もし家の中でも車いす生活になった場合、トイレに入っても戸を閉めれないじゃないですか。車椅子でも使えるようにトイレ広くなってるようですけどね、でもトイレの前も狭いので旋回するの大変そうです。よくつかうリビングの入り口引き戸じゃないんですよ。リビングに入った後、閉めれないじゃないですか。でも洗面所・風呂の入り口は引き戸なんですけどね。せめて家の中だけは自立した生活送れるようにしたほうがいいんじゃないかな。

母の家(地場工務店の問題点その1)

(注)この記事はあくまでも私の母の家についての感想です。べての工務店がそうだとは言ってませんので念の為

母の家は7年ほど前、地場の工務店に頼んで建ててもらった。別途設計士に頼まず工務店直接である。木造平屋、土壁、軒が出ている和風の家。ぱっと見た目には2階建て?と勘違いするほど屋根が高い。母は2回目の家作りなので、自分の拘りで家を建てた。

父母は建設会社の下請けの仕事をしていたので、大工の評判等は詳しい。年をとって家を建てたのでシガラミはさほどなかったようだ。よい条件で家を建てただろうと思う。それでも今となっては色々と問題が多かったと個人的には思っている。

我が家は母の家を反面教師としている部分が多い。(拘って家を建てた母にそんな事を言うと叱られそうなので口が裂けても言わないが)

半面教師となった例をご紹介します。

・旗竿地問題

母の家は「建築法上の道路」と隣接していない。ただし市の所有地である通路は隣接している。通常だと、43条但し書き道路申請し建築許可をとる。ご近所さんの新築はそうして家を建てた。しかし、母の家はそうしなかった。私が父から譲ってもらった土地の一部を通路として建築許可をとった。

この問題は私が家を建てる際に発覚した。敷地内に幅2mの通路を母の家まで延ばさなければならない。母の家を再度43条但し書き道路で認めてもらえないかと思ったが、一度建築許可をとったものは覆せないらしい。

つまり、我が家は建蔽率も建物の位置も制限がかかることになった。当初90m2以上で計画していた平屋は83m2に。建物も通路より1mはなすという制限で位置も中途半端になった。駐車場や庭の設計に制限ができる。

知識がある人なら、母の年齢と空いた土地の活用を考えると43条但し書き道路で申請するのが当たり前である。なぜそれをしなかったのか?母は土地については無知だったので、問題が潜んでいるとは考えが及ばなかったらしい。父から譲ってもらった私の土地は実質上母が管理していたので私に相談の話もなかった。いまさら問いただす事はしないが、大工になぜそうしたか聞いてみたいものだ。

これで母の家を更地にしない限り、子供の代まで同様の問題が引き継がれる。これを知った時点で自分の知識では地場の工務店で直接家を建ててもらう事はあり得ないと考えました。

家作りであきらめた事

家作りでBlogを色々と読ましていただきましたが、皆さんこだわって家作りを楽しまれていらっしゃるようで、すごいなぁと感心しています。Webの内覧会もやられてらっしゃる方もいて、私は恥ずかしくてできないかな...(^^;

この日誌は素人が家を建てるにあたってどのように考えてきたかを情報共有する為に作成しています。私も他の方のBlogを読んで家作りの参考にさせていただきました。Give&Takeは大事だと考えているので、誰かの参考になればとキーボードをたたいています。

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私も注文住宅を選択しましたが、家作りに拘りがあったわけではありません。予算内で品質の高い安心できる住み心地が良い家が欲しいのが拘りでしょうか。

家を作るにあたって、ユニバーサルホーム(コスモス)様にうかがった時に「家造りは夢と妥協のバランスです」と言われました。やりたい事にプライオリティをつけていくのが肝心とアドバイスされました。

まさにそれを実践してきたわけですが、いまだに夫婦で「あれもやっておきたかったな~」と会話にでます。すっぱり諦めたつもりでも人間って欲が深いですよね。

いまだに夫婦の会話に出る諦めた事の内容を御紹介します。

・リビングの吹き抜けと高窓

最初に平屋の見学会にいったのが、リビングの吹き抜けと高窓が特徴の家でした。我が家と同様に小さな平屋でしたが、開放的なリビングと明るさがとても印象的でした。私も嫁さんも、とても気に入って、建てるならリビング吹き抜けは必須だよねと話をしながら帰宅したのを思い出します。

でも、今建てている家にはリビングの吹き抜けはありません。セキスイハイムBJは天井高も若干低いのです。セキスイハイムBJを選ぶ際に悩んだのがまず天井の高さでした。もうすこし頑張って、セキスイハイムでもドマーニにしたり、木造建築のユニバーサルホームさんを選ぶ選択枝もありました。

ドマーニは予算オーバー。もうすこし借金すれば建てられないことはなかったのですが、自分たちの世代でしか恐らく使わない家より次の世代を担う子供たちにお金を使いたかったのです。

ユニバーサルホーム(コスモス)さんは吹き抜けリビングに高窓で御提案いただき、十分に予算内でした。しかし換気が3種だったのが問題でした。換気を1種に拘ったのは、機能を追加できる事による子供の花粉アレルギー対策と快適性です。営業の方にも相談しましたが、1種換気はメニューにないのか御提案いただけませんでした。

また、吹き抜けによる冷暖房性能劣化も気になりました。冷暖房コストを考えると吹き抜けは不利です。

リビング吹き抜けにするかどうか判断する為、契約決定する3日前にセキスイハイムの展示場に足をのばし、天井高さ等を夫婦で確認してきました。妥協かもしれないけど、吹き抜けはヤメようとその場で決定しました。

・薪ストーブ

リビングに薪ストーブ。再生可能な木を熱源に使う昔ながらの暖房システム。魅力的です。子供の頃は薪の風呂だったので、薪割りの大変さは理解していますが、それよりも「薪ストーブ」で火を見ながらまどろむ生活...あー、やっぱりこれも諦めたくなかったな(^^;

ユニバーサルホームさんの打ち合わせで、「薪ストーブが欲しい」と言ったら「現代の家では難しいですね....」と寂しそうに言われました。高気密をとるか、薪ストーブをとるか....頑張れば高気密でも問題なさそうですが、設計施工ノウハウを持つ所があるのかな....

・ガレージ

イナバのガレージでもよかったのですが、悪天候でも野外で作業できる場所が欲しいと思っていました。でも土地が足りません(^^;

・軒

軒は大事だと思っています。いまでもです。BJ平屋根の最大のデメリットだと思っています。これは妥協でした。積水ハウスさんで提案いただいたのは軒のある家でした。換気1種と提案いただいた間取りの条件が揃えばハイムさんじゃなくハウスさんを選んでいたことでしょう。直接的に言えば、軒より営業さんの提案力を優先したというところでしょうか。あー、やっぱりドマーニにしたかったな...(^^;

家を建てる目的

家を建てる目的は、年齢や家族構成でも左右されると思いますが私の場合は、「定着」だと考えました。

転勤で借家暮らしをしてきました。地元の方とも仲良くなって地域の行事にも参加させて「もらいました」。

借家(社宅)にいると、「あの人はいつかは引っ越しする」という目で見られていたんじゃないかと感じていました。そういうわずかな疎外感が、田舎で育った自分はイマイチ心地よく感じられなかったのは事実です。

家を建てる場所については「自分」はそんなに悩みませんでした。実家の隣に父母から譲ってもらった土地があったし、長い間離れていたとはいえ、気持ち的には慣れ親しんだ地域でした。また年老いた母もいるので、近くがよいと考えていました。

妻は違ったとは思います。妻は帰るところがありません。今住んでいるところが好きだと言って、引っ越し先で鬱病を患ったこともあります。基本的に環境を変える事を好まないのです。

妻も目的は「定着」だと思いますが、別の土地がよかったのかもしれません。予算やシガラミを考えての妥協なのかもしれません。でも、実家隣の土地に家を建てる事を快諾してくれた妻に感謝しています。

なぜ平屋なのか

なぜ平屋なのか?結果的には土地もせまく、建蔽率を考慮すると小さな家になってしまいます。子供も3人。一番上の子は家が建った頃には家にいない可能性が高いとはいえ、まだ2人の子供がいます。

平屋と決めた理由は、老齢化した際に2階は普段使わないと考えたこと。実家は2階建てでした。年をとると階段は辛いらしく、私の両親も2階にあがる事はすくなかった。たまに実家に帰り2階にあがると埃がつもった元自分の部屋がなんだかさみしいかんじがしていました。

平屋にすると狭いというデメリットも考えようによっては良い事です。今まで狭い借家に暮らしていました。狭いとプライベート確保が難しいという反面、子供とは密に接する事ができました。妻とも仲良くしています。

また、小さな家だと懐の負担も軽くなります。余裕をもった資金計画で家を建てる事ができるのは大きなメリットです。でも実際平屋は2階建てにくらべるとコスト高になりました。

積水ハウス様住まいの夢工場

家を建てると決めて、住宅展示場や地場の建設会社やホームメーカーの内覧会に行きました。間取りやインテリア、エクステリアでは参考となるものは多かったです。

自分が家を建てるにあたって、一番参考となったのが、積水ハウス様の「住まいの夢工場」見学会でした。積水ハウス様のサービスで交通手段や昼食まで準備してくれる、いたせりつくせりの見学会です。

1日がかりで山口の工場に行き、シェアトップのホームメーカの家づくりについて学ぶ事ができます。宣伝的要素も多いのですが、家を建てる際に考慮すべき点を知るにはとても良いものでした。

たとえば、瓦の施工。台風に対抗する為にどのような施工をしなければならないか積水ハウス様の実例を交えて教えてくれます。防犯対策についても、成程と思わせる内容です。外壁や地震、基礎についても大変参考になりました。

この会に参加した事により、家を建てる要求条件として、積水ハウス様が基準となりました。

セキスイハイム様の工場見学会にも参加しましたが、内容的には積水ハウス様の方がとても勉強になりました。(結果として家を建てていただく会社に積水ハウス様を選ばなかった理由は後で述べます)