セキスイハイムBJ平屋建築日誌

2011年11月の記事一覧

キッチンを決める(タカラスタンダード)

自分はキッチンを殆ど使わないので、あまり興味がなかったけど、成り行き上キッチンの詳細を選ぶ際に立会。

セキスイハイムのMさんからタカラスタンダード社製品で提案していただいたので、タカラスタンダードのショールーム(福岡)に行った。

ショールームに行くと、ホームメーカースペシャルの製品がある階にご案内。

ここで、選択できるオプションやカラーについて説明をうけた。

タカラスタンダードって、業務用のイメージが強く、あまり注目していなかったけど、実際ショールームに行ってデザインや機能性ともに嫁さんも私も満足できました。

注目できる機能は、ホーロー。ホーローって好きだけど、剥げが気になるところ。木槌で叩いて凹ませてもホーローは剥げない。アウトドア用食器で同じ機能のホーローがないかな(^^;

タカラスタンダードのサイトを見ると、扉もホーローってあるけど、提案いただいたものは未確認。提案書にも記載なし。まあ、そこまでコダワリはないけど気になるな(^^; キャビネット底板はホーローって書いてありますが....

我が家で決めたものは以下の通り

・扉のカラー
 部屋のデザインに合わせて、色々選べました。レザー調を選ぼうとしたら、営業Mさんより、掃除が大変とアドバイスをうけて、光沢があるタイプにしました。

・水洗の位置
 使いやすいほうに。(^^; 嫁さんは調理台側にしました。

・シンク
 人造大理石にしました。トップからシンクまで一体成型ということで。

・食器洗い乾燥機
 大きな皿が入る大き目と、ふつうサイズと選べましたが、ふつうのサイズに。食器個数に殆ど違いがなかったので収納をとりました。ふつうサイズだと、食洗機の下に収納がはいります。

・アルカリ整水器
 オプションで付けるつもりでしたが、価格が11万。結局INAXさんの浄水機能付きタッチ水栓を通販で買って取り付けしてもらうことに。

・水栓
 嫁さんの希望ではタッチ式水栓必須ということでしたが、オプションにないので施主支給で対応していただくことに。

電気関連を詳細に決める


(1)アップコンセント
営業のMさんは、リビングの床に2か所アップコンセントを提案してくれました。ホットプレートに使うという説明でしたが、私はノートPCをリビングで使う予定だったので、これは重宝しそうです。

(2)野外コンセント
センサー付きライト、外用キッチン、電動アシスト自転車(買うんか?)、Webカメラ(つけるんか?)、野外作業等を考慮して100Vのウェットプルーフコンセントをつけていただきました。またハイブリッド車等に使うかもしれないので200Vもひとつ。

(3)壁コンセント
何個付けても値段は一緒ということでしたので、いろいろなところにつけていただきました。私が重視したのは、テレビとデータ通信機器周りです。どちらもコンセントがたくさん必要になるので、過剰かも?と思えるくらい付けていただきました(^^;

(4)LAN配線
仕事がら、ここは拘らなければと...(笑)。ハイムさんの配線システムはスイッチングハブが内蔵されたものです。通常のブロードバンドルータはハブ機能があり、それで十分まかなえるはずです。それにスイッチングハブは自分で買っても安いものですし。ハイムさんの配線システム機器は取り付け料込で一桁後半の値段なので、壊れた際の修理も....不安です。
ツイストペアケーブルの規格は何も言わなければCAT5Eになります。これは1Gbit/sの通信までは大丈夫ですが、10Gbit/sは...ダメですよね。自宅に10Gが必要かどうかは別として(^^;これは変えてほしいと思いました。
それでLAN配線システムをはずしてもらい、CAT6Aで配線していただくようにしました。ケーブルまで指定するお客様は珍しいでしょうね(^^;
また、忘れてはならないのは、住宅機器までの配線。我が家の太陽光発電システムはシャープさんなので、Webによる管理システムが無料でついてきます。その配線もお願いしました。

(5)電話線配管
屋外からの電話線引き込み。結構面倒な工事です。自治体さんによっては独自で光ファイバーを引いたり、ケーブルテレビ...とか、自宅がたった後でも工事が発生しそうです。壁の中を通さなければならないので、工事の際に不手際があれば...とここも工夫しました。
外から通信機器を置く収納まで配管をしていただくことにしました。そして配管の中にリード線をいれてもらい、工事の際は、光ケーブルとリード線を接続し、収納側から引っ張れば簡単に工事終了。家に傷が入ることもありませんし立会時間も短くてすみます。
その際に、こんな絵を描いて営業のMさんにお渡ししました。

LAN、テレビ配線イメージ図.pdf

<<後日情報追加>>

 ★配管
  配管は、主にCD管、PF管、TLチューブとあり、隠ぺい配管として一番よさげなのは、難燃性のPF管。我が家は通信ケーブル等に使われるTLチューブ(黒)が施工してあった。CD管(オレンジ)はコンクリ等に埋設して使う用途で燃える可能性を考えると隠ぺい配管としては適さないのではないかな。(でも施工例は多いみたい)

 ★テレビアンテナの分配器

  全端子電流通過型ではない分配器が施工されている事もあるらしい。これはチェックポイントのひとつですね。我が家はまだ未確認。

(6)ライト
リビングは蛍光灯のダウンライトを提案していただけました。LEDはまだコスト高ということで、数必要なダウンライトは今のところ蛍光灯を提案しているそうです。実は一か所だけLEDのダウンライトをつけました。寝室兼和室の入り口です。LEDは光量の調整ができるのでと提案していただけました。

食卓の上には吊り下げ式のライトをつける器具を提案いただきました。後でおしゃれなライトをつける予定です。

家の内部を詳細に決める

契約時に提案いただいた間取りをベースに詳細な部分をつめていきました。

実際、いただいた提案がすばらしいものだったので、自分らでは殆ど変更する部分はなかったのですが、こまかな部分で変えていただきました。

(1)色
インテリアデザイナーさんいわく、「中間色は家具が合わせにくい」とか。それで明るい色系か暗い色系でコントラストをつけたような色を選んでいきました。ここは嫁さんに完全に任せたので、私は出来てからのお楽しみです(^^;

(2)窓の種類
我が家は、防犯性を高める為に、縦長で人が通れない窓を多く採用しています。田舎ですが、さすがに平屋で窓を開けっ放しで寝るのは怖いです。通風性のあるシャッターもあるのでそれもいいかなと思いましたが、縦長の窓で対応することにしました。結果は住んでから出ますね。やっぱりひとつだけある高窓を通風性シャッターにしようかな...(^^;

(3)窓の向き
縦長の窓は開ける方向を工夫しました。窓を開ける方向が同じであれば、風の向きにより通風性が悪い場合があることを考慮しました。つまり、観音開き風にして、東西南北どちらの風も取り入れやすくしました。

(4)遮音
1階と2階の遮音は展示場等でよく言われることですが、営業Mさんは、子供部屋とリビング、トイレと寝室にも遮音の壁を提案してくれました。学生時代音に悩まされたからだそうです(^^)

(5)採光
外からの採光も気配りしましたが、通路等、直接外から採光できないところについてもチェックしました。通路にほのかな光が入るように窓付きのドアに変更していただきました。他にもここはちょっと暗いかも...と思えるところは小さな採光用の窓を付けていただきました。

(6)収納
収納は誰に聞いてもたくさんあるにこしたことはないと言われました。営業Mさんもよく心得ており、たくさんの収納を間取りにとりいれていただきました。
収納はいくつか種類が選択できるので、我が家のモノ事情に合わせたものをとりまぜていただきました。セキスイハイムさんでは、可動棚、上棚、吊りハンガー、布団等、収納の種類があります。嫁さんと話をして、この収納は吊りハンガーにしよう等、こまかくチェックして決めていきました。

家を建てる目的

家を建てる目的は、年齢や家族構成でも左右されると思いますが私の場合は、「定着」だと考えました。

転勤で借家暮らしをしてきました。地元の方とも仲良くなって地域の行事にも参加させて「もらいました」。

借家(社宅)にいると、「あの人はいつかは引っ越しする」という目で見られていたんじゃないかと感じていました。そういうわずかな疎外感が、田舎で育った自分はイマイチ心地よく感じられなかったのは事実です。

家を建てる場所については「自分」はそんなに悩みませんでした。実家の隣に父母から譲ってもらった土地があったし、長い間離れていたとはいえ、気持ち的には慣れ親しんだ地域でした。また年老いた母もいるので、近くがよいと考えていました。

妻は違ったとは思います。妻は帰るところがありません。今住んでいるところが好きだと言って、引っ越し先で鬱病を患ったこともあります。基本的に環境を変える事を好まないのです。

妻も目的は「定着」だと思いますが、別の土地がよかったのかもしれません。予算やシガラミを考えての妥協なのかもしれません。でも、実家隣の土地に家を建てる事を快諾してくれた妻に感謝しています。

なぜ平屋なのか

なぜ平屋なのか?結果的には土地もせまく、建蔽率を考慮すると小さな家になってしまいます。子供も3人。一番上の子は家が建った頃には家にいない可能性が高いとはいえ、まだ2人の子供がいます。

平屋と決めた理由は、老齢化した際に2階は普段使わないと考えたこと。実家は2階建てでした。年をとると階段は辛いらしく、私の両親も2階にあがる事はすくなかった。たまに実家に帰り2階にあがると埃がつもった元自分の部屋がなんだかさみしいかんじがしていました。

平屋にすると狭いというデメリットも考えようによっては良い事です。今まで狭い借家に暮らしていました。狭いとプライベート確保が難しいという反面、子供とは密に接する事ができました。妻とも仲良くしています。

また、小さな家だと懐の負担も軽くなります。余裕をもった資金計画で家を建てる事ができるのは大きなメリットです。でも実際平屋は2階建てにくらべるとコスト高になりました。

積水ハウス様住まいの夢工場

家を建てると決めて、住宅展示場や地場の建設会社やホームメーカーの内覧会に行きました。間取りやインテリア、エクステリアでは参考となるものは多かったです。

自分が家を建てるにあたって、一番参考となったのが、積水ハウス様の「住まいの夢工場」見学会でした。積水ハウス様のサービスで交通手段や昼食まで準備してくれる、いたせりつくせりの見学会です。

1日がかりで山口の工場に行き、シェアトップのホームメーカの家づくりについて学ぶ事ができます。宣伝的要素も多いのですが、家を建てる際に考慮すべき点を知るにはとても良いものでした。

たとえば、瓦の施工。台風に対抗する為にどのような施工をしなければならないか積水ハウス様の実例を交えて教えてくれます。防犯対策についても、成程と思わせる内容です。外壁や地震、基礎についても大変参考になりました。

この会に参加した事により、家を建てる要求条件として、積水ハウス様が基準となりました。

セキスイハイム様の工場見学会にも参加しましたが、内容的には積水ハウス様の方がとても勉強になりました。(結果として家を建てていただく会社に積水ハウス様を選ばなかった理由は後で述べます)

考慮したこと

家を建てる前は、ログハウスがいいなとか考えていましたが、いざ家を建てる時は、ログハウスは頭の片隅にもありませんでした。つまり家の性能は重視しました。

●高気密・高断熱


断熱材にも色々とあるのがわかりました。一般的に使われているグラスウールは密度(10K,16K)と、厚さによって性能が変わるそうです。ただ、密度が高ければ、厚ければ良いというものではないようで、施工精度も問題になってくるようです。つまりいくら良い資材を使っていても、施工精度が悪ければ性能が出ないということだそうです。

●耐震


ホームメーカから耐震対策の補助器具みたいなのが紹介されています。でも実際平屋では採用される事は少ないと鉄骨系ホームメーカーの営業の方から聞きました。皮肉な事ですがそれで木造平屋でも十分な耐震性能は確保できるのではと考えるようになりました。

●防犯


防犯はトータルで考えるというのが積水ハウスの工場見学会で学んだことです。鍵や窓ガラスは防犯対策に加え、外構についても提案していただく必要があると考えるようになりました。

●基礎


家を支える基礎。地盤についても、どのような調査をして、施工をしてくれるのか確認する必要があると考えるようになりました。

●換気システム


第1種、第3種の換気が主に提案されています。1種は設計通り意図した換気ができるのと、機能を付加できるのがウリですが、導入、メンテコストがかさみます。当初は3種でもよいと考えていましたが、福岡の土地条件(黄砂)を考慮すると機能を付加できる1種は必須だと考えるようになりました。(子供のアレルギーを考慮しました)

●外壁


耐火性、防音性は元より、メンテナンスコスト(塗り替え)がかからない壁が必須だと考えるようになりました。

●バリアフリー


自分の年齢を考えると、年をとってからの方が住む期間が長いと考え、バリアフリーの対策についても考慮しました。バリアフリーは、将来的に車椅子生活になった場合に、どのようなリフォームが必要になるのかを考慮しました。

●施工


いくら良い建築材料を使っていても、施工がお粗末だと意味がありません。施工内容、体制についても大事だと考えるようになりました。

●保守


積水ハウス様の営業のウケウリではないですが、家は建てた後が大事だと考えるようになりました。


●間取り、設計


今まで述べた事でホームメーカを絞り込み、最終的には間取りと設計(提案内容)の良さで決めることにしました。つまり、優秀な営業、設計師のめぐりあわせを最終的な判断材料としました。

ローコスト系住宅会社

当初家を建てる際に、いわゆるローコスト住宅で十分ではないかという気持ちがありました。それでタマホーム様、レオハウス様、昭和建設様の展示場や見学会に行った感想を書きます。

●昭和建設様
外断熱、長期優良住宅がウリの建設会社です。福岡の地場企業ですが、タマホーム様にも負けないくらい頑張っているようです。間取り図面のご提案をうけました。残念ながら私たちの担当となった営業の方が、同じ言葉を連呼する苦手なタイプの人だったので、検討対象から早々と外れてしまいました。

●レオハウス様
単結晶モジュールの太陽光発電をウリとしているのか、広告や営業マンの言葉にも表れているようです。営業の方も熱心で、土地の調査や間取り図面等ご提供いただきました。しかし、積水ハウス様の工場見学会後は、嫁さんとの話題にも上がらなくなりました。

●タマホーム様
業界雄のホームメーカーさん。一度は見ておこうかと見学会に出かけました。そつない家作りは好印象でした。しかし、積水ハウス様の工場見学会後は、嫁さんとの話題にも上がらなくなりました。

ローコスト系ホームメーカーさんは一様に、標準仕様としてペアガラスや格好よさげなキッチン、お風呂等好印象にうつりますが、自分は以下の点で選択枝からはずしました。

・施工が不安
安い=どこかでコストを抑える必要があります。自分も家とは違いますが仕事で提案~設計~施工をしています。コストを抑える為には会社体質もありますが、数をこなす必要があり、設計施工は大丈夫だろうかという不安がありました。

・提案内容
間取り提案を受けましたが、一見して動線、採風、採光で不満点がみつかりました。自分たちは初めて家を建てるので、きちんと提案してくれる所でないとだめだと考えるようになりました。

3社競合のメリット

3社様(セキスイハイム様、コスモス様、積水ハウス様)に絞り込み御提案いただくことにしました。

3社に絞った理由ですが、建築時期を早めたこと(2011年度一杯完成)で、3社以外のホームメーカーに行く余裕がなかったも一因ですが、来年建てたとしても恐らくこれ以上広げることはなかったでしょう。選択枝を広げると考える事が増えて混乱してしまうデメリットがあります。

契約まで10カ月猶予があったのですが、3社以外のホームメーカーさんにも資料請求したりしました。営業の方から直接電話があり内覧会の御案内もいただきました。熊本にいて福岡の内覧会まで行きたいと思えるほどの魅力を感じなかったのもあります。それだけ、御提案をお願いした3社様を気にいってました。

地場の建築会社にお願いする事も考えました。コスト的には、ホームメーカさんに頼むより安く仕上がるのは間違いありません。でも、信頼できる地場の建築会社を知らないし、最近母が地場の建築会社に家を建ててもらって、2回目の建築にもかかわらずさほど住みやすい家になっていないので値段以外の魅力を感じませんでした。母の家は、自分らが家を建てる際の反面教師になりました(^^;

設計士さんにお願いすることも考えましたが、福岡で信頼できる設計士さんを知りません。熊本だと釣り仲間にいたのですが、熊本で福岡の施工管理をするのも大変だし、その地域をよく知らないのもありますし。

前置きが長くなりましたが、3社競合のメリットについて。

価格面についてメリットを考えがちですが、私達の場合は3社様に御提案いただくことにより、1社じゃ気付かない点が抽出できた事が大きなメリットでした。

たとえば、土地についても、調査結果が微妙に違っていたり、バリアフリーに対する設計や、営業や設計の方のアイデアであったり。御提案いただく中で、自分らが気がつかない点がたくさん出てきたことが本当の大きなメリットでした。

もちろんデメリットもあります。骨を折っていただいたにも関わらず、契約しない2社様に断りをいれなきゃいけない心の負担もあります。また、メリットを知りながらも妥協しなければならない心の負担もあります。

ホームメーカー決定権者は嫁さん

家を建てるのは、夫婦どちらかがリードする事が多いのではないだろうか。お互い納得いく家を建てるのは結構難しいのではないか。職場の同僚でも家を建てる際に激しく夫婦喧嘩をした人もいる。

我が家の場合、ホームメーカーを決定するのを嫁さんとした。自分は提案内容を整理し、わかりやすく嫁さんに説明する。もちろん、自分なりの意見を入れる。まるで会社で上司に説明するかのごとく(笑)

自分のメリットとしては

・後で問題が発生した時に喧嘩にならない

 我が家の場合、夫婦喧嘩は嫁さんからが殆どである。私はストレスがたまると家にいないので喧嘩になりにくい。

・お互い納得した上で決めることができる

 自分の意見を第3者的な立場で理性的に嫁さんに伝える。そうすると、きちんと聞いてくれる場合が多い。

ここで、例えば、夫婦で話し合って決定するとしよう。

お互いの意見がぶつかりあい、納得するまで話し合うにしろかなり時間を浪費しそう。また、後で問題が出た場合、責任のなすりあいをするかも。民主主義の悪い点が出そうである。

例えば、自分が決めるとした場合、自分だけの家を建てるならともかく、精神衛生上嫌だ。問題が発生するたびに、文句を言われそうである。

偉そうなことを書きましたが、実は家作りに興味がなかったけど、嫁さんだけに任せると後々大変になりそうなので、ちょっと頑張ったしだいです(^^;

提案をお願いする際に作成した資料

企業や自治体が提案を受ける際には、CFPを作成して提示し、プレゼンを受ける。

さすがに個人でCFPを作るつもりはないが、間取り提案を受ける為にどのようなモノを置くのか、また間取りに対しての要望を一覧にして営業さんに渡した。(もちろん予算や太陽光、オール電化等、大まかな要望は伝えてある)

設計士さんや営業さんがこの一覧をみて、間取り等を検討、作成してくれた。

間取り外構で考慮する一覧.pdf

また、提案を受ける際に、どのようなものを提案されているか、客観的に比較する為に、比較表を作成した。この比較表は、提案時にも持参し、提案内容の確認にも使用した。ホームメーカーさんは、顧客の予算に応じた外壁や耐震設備があり、カタログでいいな~と思っていても、実際予算があわずに提案されないこともあった。そのような事もチェックできた。

提案比較表.pdf

この比較表をホームメーカーの決定権者の嫁さんに見せながら、提案いただいた資料をならべ、建築していただくホームメーカーを決定しました。

積水ハウス様

家を建てる際に基準とした積水ハウス様。よく考えられた家を建ててくれると思いました。

●高気密・高断熱
ぐるりん断熱という、家の内部をすっぽり断熱材で覆ってしまうという考えには共感しました。当初は床暖房が欲しいと考えていましたが、最近家を建てた人に聞くと、床の断熱がしっかりしていれば比較的暖かいとききました。

●耐震
工場でもデモがありましたが、地震でも問題なさそうです。シーカスという免震システムをウリとしていますが、平屋ではほとんど提案されていないとか。提案していただく際にはずしてもらいました。

●防犯
防犯フィルム付きペアガラス、鍵については十分なものです。後は設計師さんの提案しだいというところでしょうか。

●基礎
地盤調査は綿密に行ってくれるようです。地盤補強についても施工方法が複数あり状況に応じてチョイスしてくれると夢工場で説明がありました。基礎は積水ハウスさんに頼めばまったく問題はないと考えました。

●換気システム
提案いただいたのは3種のハイブリッド換気システム。1種のエアシーズンはコスト高すぎ、アメニティ換気システムは決めてくれるなら無料でサービスしますと提案を受けました。しかしアメニティ換気システムの熱交換について性能をお聞きしましたが明確な答えをいただけず残念でした。

●外壁
最初はダインコンクリートで提案を受けましたが、コスト的に問題外。ランクを落とした外壁で提案を受けました。

●バリアフリー
メータモジュールで問題なさげですが、提案内容として不満を感じました。後ほど書きます。

●施工
子会社の積和建設様に委託されるようです。直営で施工されるのかどうかは確認できませんでしたが、専業の施工会社があることは安心感があります。材料もあらかじめ工場で設計に合わせて作成した上で現場作業の品質、効率化を行っているとか。私たちの家は寒い冬に施工しなければならないので、現場での作業ミスをどこまで減らせるかも問題です。家は人が建てるものなので環境が悪いとミスも起こりがちですので。

●保守
後からお金がかからない家作りという説明を受けました。自分がチェックする限りではセキスイハイム様の提案内容と同等かなと感じました。専業の保守部隊がいることは安心感があります。

●間取り、設計
営業、設計の方双方とも若い人で、生活に即した細かい提案ができなかったのは残念でした。途中でベテランの営業の方が入りましたが、それでも残念ながらセキスイハイム様の提案とは魅力の点で駄目でした。印象としては「建売みたい」。それにつきます。限られたコストで提案していただいたので仕方がなかったのかもしれませんが。私たちはおそらく1回限りの家つくりなので、若い人の成長を待つことはできません。あしからず。

たとえば、バリアフリーの点においても、他社は玄関までのアプローチの傾斜を考慮し距離を長く提案してきましたが、積水ハウスさんは「リフトを付ければ良い」といった対応。

間取り要望打ち合わせでも、テーブルを入れる場所を考慮する段階で、「テーブルを切る事できませんか?」と言う始末。営業の方が我が家に訪れて思い入れがありそうなテーブルを見る機会があったにも関わらず観察能力に欠けていたのではと不信に思いました。

営業手法もマイナスでした。ライバル会社の欠点をよく言う、予算を理由までつけて話をしていたにも関わらず予算をかなりオーバーして提案してきた、値引きで契約を迫るといったところです。他社の欠点を言う事は、逆に自分を納得させる部分では助かったかもしれません。おかげ様で不安点は解消されました(^^;

でも、さすが業界ナンバーワンの会社です。積水ハウス様を基準として考えた事に間違いはないと思いました。我が家を建築していただくホームメーカー候補として選んだのは正解でした。

ユニバーサルホーム様(コスモス様)

ユニバーサルホームは、地熱を利用した基礎、床暖房、ALC外壁をウリとしたメーカーです。フランチャイズ制で、福岡では株式会社コスモス様が設計、施工されています。価格と性能のバランスで実は第1候補だと思っていたところでした。

●高気密・高断熱
高気密については、鉄骨系2社(セキスイハイム様、積水ハウス様)に比べてどうだろうという印象があります。断熱性能については、断熱材を確認しましたが、通常高断熱に使われている16Kを採用されており問題なさそうでした。

●耐震
木造平屋、軽いALC外壁なので問題なしと判断しました。

●防犯
標準では防犯ペアガラスではなかったので、提案しなおしていただきました。

●基礎
地熱床システムはメンテ性等考慮すると不安を感じましたが、地熱を有効に使うという考え方にはとても惹かれました。

●換気システム
残念ながら3種しか提案いただけませんでした。

●外壁
ALCパネルは軽くて断熱性、防音性も高いようで良いと感じました。ただ、塗装については、10年に一度の塗り替えコストが発生するということがネックになりました。(予算を考える上でマイナス要因となります)

●バリアフリー
車いす生活になった際のリフォームを考慮し設計していただきました。玄関までのアプローチや動線等も十分考慮されているようで好感をもちました。またドアの引き戸を多く提案していただけました。

●施工
福岡で長く営業されている会社のようで、施工協力会社も比較的固定しているという説明をうけました。建築現場に行った際に営業の方が大工さんと親しげに話しをされていたのも好印象でした。でも、今回は固定資産税軽減措置終了と売電価格の下落を回避するために2011年度内に家を完成させたいという条件があったので、施工期間が短くなります。この点で在来工法の家に不安に感じました。
屋根瓦の施工についても尋ねました。瓦1個毎に固定しているので台風でも問題ありませんと回答を得ました。

●保守
10年瑕疵で、10年後に有償メンテをすればプラス10年という説明を受けました。他2社に比べ壁の塗り替えにコストがかかりそうな点がネックになりました。

●間取り、設計
木造住宅の良さを引き出した、魅力あるご提案をしていただけました。私の予算でも木造住宅であれば、性能劣化は別にして、吹き抜け、高窓がある解放感のあるリビングが選択できたのです。最後の最後まで悩まされました。
今回、コスモス様を選ばなかった理由は、換気システムが3種であった事、施工期間の短さによる不安(寒い時期に急ぎの仕事はミスが発生するのでは?)でした。予算的には十分範囲内にありましたが、保守コストを考慮すると、他2社と同等だと考えました。

セキスイハイム様

セキスイハイムは軽量鉄骨、木造の家を商品メニューにもち、軽量鉄骨はユニットを工場で作る事により現場での作業を少なくし品質を保つ建築プロセスが特徴のメーカーです。当初のイメージではユニットで設計制限がかなり出るのではと思っていましたが、設計ノウハウがかなり蓄積されているようで、まったく制限を意識することなく提案をうけることができました。

●高気密・高断熱
カタログスペックでは脅威の高気密性です。工場生産ならではなんでしょうか。断熱性についても14Kの断熱材で提案されましたが、工場できっちり施工してきますと説明をうけて納得がいきました。

●耐震
GAIASSは、ある揺れまで踏ん張り、ある点をこえてからは動いて揺れを吸収するといった機能だそうです。TBSの放送が気になりましたが、耐震は地盤からトータルで考える必要がある事を知り気にならなくなりました。

●防犯
防犯ペアガラスが標準だし、積水ハウス様と同等と考えました。また、今回は採用しませんでしたが風通しが良いシャッターもラインナップとしてあり好印象でした。

●基礎
ベタ基礎に断熱をするのが特徴です。競合したユニバーサルホーム様はベタ基礎の空間部分を完全に埋めてしまう事により、積極的に地熱を活用するのがウリでしたが、セキスイハイムの基礎は消極的ですが活用できるものは活用しようという考え方だと思いました。積水ハウス様の基礎は基礎部分の通風を考慮し、完全に断熱してしまおうというのが基礎の考え方のようです。

●換気システム
快適エアリーという1種の換気システムを売りとしています。加湿、除湿機能がついた平屋に限っては全館空調システムと考えてよいみたいです。他の方のブログで評判を調べましたが、寒い地域では不満な意見が多いように感じました。フィルタ掃除が面倒ではと思いましたが、主装置も床点検口に配置する事により、掃除機で簡単にできると説明がありました。値段は約70万円の代物なので10年もつと考えて機械的なコストは年7万円になります。メンテコストを考慮すると、8万弱くらいでしょうか。電気も太陽光で補えるとはいえ、コストがかかります。快適な空調はお金がかかりますが、子供が花粉症で、受験をひかえているので、それくらいの投資と手間は安いもんだと考えるようになりました。

●外壁
当初SFCボードで提案いただいていまいた。セキスイハイムのWebサイトでは20年塗装が持つということでしたが、営業さんは30年はもつとのこと。本当のところは20年後にわかりますね(^^; しかし内覧会でタイル外壁を見て、やっぱりタイルがいいな~と思っていたら、諸事情によりサービスで色限定ですがタイル外壁にしていただけました。タイル外壁は施工後の穴あけ等の工事が面倒だしコストがかかるようです。設計の際に外部からの引き込み線やエアコンについて考慮する必要がありそうです。

●バリアフリー
バリアフリーはすぐに必要になりませんが、年をとるにつれて大事な部分になります。セキスイハイム様は構造上絶対に動かせない柱が規則正しく配置されます。つまり最初の設計でバリアフリーのリフォームを考慮していただく必要があります。

●施工
工場でユニットを作ってから、現場で積み上げる施工になります。味気ないと感じる人もいると思います。私は家ではありませんが施工作業をします。その際に慣れて使いやすい環境(会社内の工場みたいな所)で殆どの作業やチェックを行い、現場では作業を少なくして品質担保や現場での時間短縮をはかります。現場での作業は優秀な棟梁がいれば別ですがミスが起こりがちです。私達は熊本にいて福岡で家を建てなければならないので、現場でのチェックがこまかにできません。またとても寒い時期(1月~2月)に施工となります。この施工プロセスは大変良いと考えました。

●保守
本体主要なところは瑕疵20年で、積水ハウス様と殆ど違いはないと思いました。社内に専属の保守部門は無いようですが、メンテを行う子会社に委託されているみたいです。地域に一人専属の社員がいて、問題はないと考えました。

●間取り、設計
今回御提案いただいた営業のMさん、本当に家作りが好きなようで、きめ細かな御提案をいただくことができました。動線、視線、採光、家屋内の防音、防犯、使い勝手、採風、説明をうけるたびに、ここまで気をまわして提案いただけることに脅威を感じました。(脅威というのは、もしこの人がライバル会社にいたら大変だろうなぁと思ったことです)

 脅威に感じるということは、味方につけたら大変良いパートナーになるということです。営業手法も小手先の技術に頼らず、真摯に対応していただけたのも好印象です。御提案をお願いするまでの営業活動では、素っ気ない印象でしたが、内覧会でお会いした時に、楽しそうに自分が提案した家を説明してくれたのが好印象でしたので御提案をお願いしました。また自分の細かい疑問についても真摯に回答していただけました。

 セキスイハイム様と契約したのは、空調システム(快適エアリー)が魅力であったのもありますが、なんといっても営業のMさん、またMさんを支えるスタッフの方が魅力だったのが決定した理由になります。