セキスイハイムBJ平屋建築日誌

カテゴリ:ホームメーカー選び

家作りは色々な視点で(最大の失敗が表面化)

自分らにとっては初めての家作り。

今まで借家にいて、与えられた環境に合わせる生活を当たり前のように思い、慣れてしまっていた。この慣れというのは大きな問題で色々な視点から生活を考えてみるという事をしない。

この慣れの延長で家を建ててしまい、色々な視点から生活を考えてみようという努力を怠ってしまった。

今回の家作りの最大の失敗。ひとつの考えに固執した結果である。

土地の問題が提案段階で五月雨式に判明し、家の位置については、とりあえず決まったものの、不本意だったので、契約後もセキスイハイムさんと検討した。

検討した結果、セキスイハイムさんのおかげでかなり良い方向にむけることはできた。しかし、外構の検討をはじめて、駐車場の位置を変更せざるをえなくなった。

駐車場は、交通量の多い県道側から直接ではなく、市道(通路)から入る方が安全なので、県道に面さない場所を駐車場と計画した。

将来的に2台車を持つ事を考え計画したつもりだった。家の位置を決める時に、車の出し入れのしやすさを考えず、ギリギリ2台並列におけるスペースしか確保していなかった。2台置くと、ドアあけるの大変だし、運転が下手な嫁さんはまず出し入れ無理。

それで、当初駐車場と考えていたスペースは1台のみ置く事とし、県道側のスペースに1台置く事で妥協しようとしている。当初問題視していた「県道側」に車をおかざるをえない状況になった。

県道側スペースに車を置くにしても、市道(通路)側から車を入れる事は可能なのである。その事を考慮せず、「車は県道の反対側」という考えに固執してしまったおかげで、2台目の駐車場から玄関までが遠くなってしまった。

「県道側に車を置いても、市道(側道)から車を入れれば良い」と言った視点を持たなかった結果、外構コストも増えて、使い勝手も悪くなりました。

反省点としては「家は周辺環境を含め、色々な視点で考えて外構と家の設計を総合的に考えるべきだった」です。家の位置はもう変更できませんからね....

自分も仕事では、慣れに流されず、色々な視点で分析、検討、設計しお客様に提案しなければなりません......こちらも反省反省。

セキスイハイムの見積もり、坪単価

4者立会の時に、見積もりの謎がすこし解けたので、簡単に書いておきます。

家の建築では、概ね以下の項目で見積もり金額を分類できると考えます。

(1)本体
(2)付帯
(3)諸費用


セキスイハイムさんの場合、営業のMさんからは提案から現在まで「資金計画書」という紙で一貫して金額の説明をうけています。

その「資金計画書」で、見積もり額に該当する項目は3つあります。

(1)セキスイハイム請負金額

 工場に発注する建物の金額と説明をうけました。つまり本体と分類してよさそうです。請負金額と値引き額が書いてあります。

(2)付帯?

 特別な名称がない枠の中には、次の項目と金額が並べられています。水道工事、特殊基礎工事(地盤補強)、照明・カーテン・空調・隠ぺい配管、外構、エコキュート、太陽光発電、快適エアリー。
 工場に発注しない部分を列挙してあるようです。エアリーや太陽光、エコキュートは値引き後の金額が書いてあります。


(3)諸費用

 諸費用には、登記、火災保険、固定資産税、融資、印紙、住宅性能・長期優良、継ローン費、水道負担金、工事監理費が書かれています。初めて家のローンを検討しましたが、手数料が高いのにびっくり。


自分は値引きされた物の値段が「真」の価格と考えているので、値引き後の金額で計算していきます。

参考までに我が家の仕様はBJ、平屋、タイル外壁、ステン屋根、エアリー1基、太陽光(4Kw)、エコキュートです。

セキスイハイム請負額=本体 これで坪単価を計算すると概ね65万円となりました。

住居に付属するもの(エコキュート、太陽光、エアリー、照明・カーテン・空調・隠ぺい配管)を本体と考えプラスするとなんと80万円になります。結構するものです。

坪単価の尺度でホームメーカを比べているサイトもありますが、参考にはなるにしろ、あくまでも平均的な金額として考えたほうがよさそうです。

同じ広さでも作る家によって金額は結構変わるもんだというのを実感しました。例えばキッチンにしても発注するものによってはかなり金額が変わってきます。ホームメーカーと取引が少ないキッチンメーカーを選ぶと高くなります。もしキッチンに拘りがある人は、最初に取引があるか、施主支給ができるか確認したほうがいいですね。

小屋裏収納を提案いただいていましたが、不要ということで外したら20万以上ダウン。ドア1枚違うのに変更すると3万アップ、収納の種類を変えるのに数万アップといった具合に、施主の要望によってかなり変動要素があるとかんじました。

また、今回、ご提案いただいた中で、比較的安いと思われる「ユニバーサルホーム」さん、業界でも高いと言われている「積水ハウス」さんも、自分たちの要望でプランを書いていただきましたが、本体の価格は殆ど一緒でした。

(注)2社さんともに予算内で出来る要望が一致しなかったので断りました

ローコスト系住宅会社

当初家を建てる際に、いわゆるローコスト住宅で十分ではないかという気持ちがありました。それでタマホーム様、レオハウス様、昭和建設様の展示場や見学会に行った感想を書きます。

●昭和建設様
外断熱、長期優良住宅がウリの建設会社です。福岡の地場企業ですが、タマホーム様にも負けないくらい頑張っているようです。間取り図面のご提案をうけました。残念ながら私たちの担当となった営業の方が、同じ言葉を連呼する苦手なタイプの人だったので、検討対象から早々と外れてしまいました。

●レオハウス様
単結晶モジュールの太陽光発電をウリとしているのか、広告や営業マンの言葉にも表れているようです。営業の方も熱心で、土地の調査や間取り図面等ご提供いただきました。しかし、積水ハウス様の工場見学会後は、嫁さんとの話題にも上がらなくなりました。

●タマホーム様
業界雄のホームメーカーさん。一度は見ておこうかと見学会に出かけました。そつない家作りは好印象でした。しかし、積水ハウス様の工場見学会後は、嫁さんとの話題にも上がらなくなりました。

ローコスト系ホームメーカーさんは一様に、標準仕様としてペアガラスや格好よさげなキッチン、お風呂等好印象にうつりますが、自分は以下の点で選択枝からはずしました。

・施工が不安
安い=どこかでコストを抑える必要があります。自分も家とは違いますが仕事で提案~設計~施工をしています。コストを抑える為には会社体質もありますが、数をこなす必要があり、設計施工は大丈夫だろうかという不安がありました。

・提案内容
間取り提案を受けましたが、一見して動線、採風、採光で不満点がみつかりました。自分たちは初めて家を建てるので、きちんと提案してくれる所でないとだめだと考えるようになりました。

3社競合のメリット

3社様(セキスイハイム様、コスモス様、積水ハウス様)に絞り込み御提案いただくことにしました。

3社に絞った理由ですが、建築時期を早めたこと(2011年度一杯完成)で、3社以外のホームメーカーに行く余裕がなかったも一因ですが、来年建てたとしても恐らくこれ以上広げることはなかったでしょう。選択枝を広げると考える事が増えて混乱してしまうデメリットがあります。

契約まで10カ月猶予があったのですが、3社以外のホームメーカーさんにも資料請求したりしました。営業の方から直接電話があり内覧会の御案内もいただきました。熊本にいて福岡の内覧会まで行きたいと思えるほどの魅力を感じなかったのもあります。それだけ、御提案をお願いした3社様を気にいってました。

地場の建築会社にお願いする事も考えました。コスト的には、ホームメーカさんに頼むより安く仕上がるのは間違いありません。でも、信頼できる地場の建築会社を知らないし、最近母が地場の建築会社に家を建ててもらって、2回目の建築にもかかわらずさほど住みやすい家になっていないので値段以外の魅力を感じませんでした。母の家は、自分らが家を建てる際の反面教師になりました(^^;

設計士さんにお願いすることも考えましたが、福岡で信頼できる設計士さんを知りません。熊本だと釣り仲間にいたのですが、熊本で福岡の施工管理をするのも大変だし、その地域をよく知らないのもありますし。

前置きが長くなりましたが、3社競合のメリットについて。

価格面についてメリットを考えがちですが、私達の場合は3社様に御提案いただくことにより、1社じゃ気付かない点が抽出できた事が大きなメリットでした。

たとえば、土地についても、調査結果が微妙に違っていたり、バリアフリーに対する設計や、営業や設計の方のアイデアであったり。御提案いただく中で、自分らが気がつかない点がたくさん出てきたことが本当の大きなメリットでした。

もちろんデメリットもあります。骨を折っていただいたにも関わらず、契約しない2社様に断りをいれなきゃいけない心の負担もあります。また、メリットを知りながらも妥協しなければならない心の負担もあります。

ホームメーカー決定権者は嫁さん

家を建てるのは、夫婦どちらかがリードする事が多いのではないだろうか。お互い納得いく家を建てるのは結構難しいのではないか。職場の同僚でも家を建てる際に激しく夫婦喧嘩をした人もいる。

我が家の場合、ホームメーカーを決定するのを嫁さんとした。自分は提案内容を整理し、わかりやすく嫁さんに説明する。もちろん、自分なりの意見を入れる。まるで会社で上司に説明するかのごとく(笑)

自分のメリットとしては

・後で問題が発生した時に喧嘩にならない

 我が家の場合、夫婦喧嘩は嫁さんからが殆どである。私はストレスがたまると家にいないので喧嘩になりにくい。

・お互い納得した上で決めることができる

 自分の意見を第3者的な立場で理性的に嫁さんに伝える。そうすると、きちんと聞いてくれる場合が多い。

ここで、例えば、夫婦で話し合って決定するとしよう。

お互いの意見がぶつかりあい、納得するまで話し合うにしろかなり時間を浪費しそう。また、後で問題が出た場合、責任のなすりあいをするかも。民主主義の悪い点が出そうである。

例えば、自分が決めるとした場合、自分だけの家を建てるならともかく、精神衛生上嫌だ。問題が発生するたびに、文句を言われそうである。

偉そうなことを書きましたが、実は家作りに興味がなかったけど、嫁さんだけに任せると後々大変になりそうなので、ちょっと頑張ったしだいです(^^;