セキスイハイムBJ平屋建築日誌

セキスイハイムBJ平屋建築日誌

考慮したこと

家を建てる前は、ログハウスがいいなとか考えていましたが、いざ家を建てる時は、ログハウスは頭の片隅にもありませんでした。つまり家の性能は重視しました。

●高気密・高断熱


断熱材にも色々とあるのがわかりました。一般的に使われているグラスウールは密度(10K,16K)と、厚さによって性能が変わるそうです。ただ、密度が高ければ、厚ければ良いというものではないようで、施工精度も問題になってくるようです。つまりいくら良い資材を使っていても、施工精度が悪ければ性能が出ないということだそうです。

●耐震


ホームメーカから耐震対策の補助器具みたいなのが紹介されています。でも実際平屋では採用される事は少ないと鉄骨系ホームメーカーの営業の方から聞きました。皮肉な事ですがそれで木造平屋でも十分な耐震性能は確保できるのではと考えるようになりました。

●防犯


防犯はトータルで考えるというのが積水ハウスの工場見学会で学んだことです。鍵や窓ガラスは防犯対策に加え、外構についても提案していただく必要があると考えるようになりました。

●基礎


家を支える基礎。地盤についても、どのような調査をして、施工をしてくれるのか確認する必要があると考えるようになりました。

●換気システム


第1種、第3種の換気が主に提案されています。1種は設計通り意図した換気ができるのと、機能を付加できるのがウリですが、導入、メンテコストがかさみます。当初は3種でもよいと考えていましたが、福岡の土地条件(黄砂)を考慮すると機能を付加できる1種は必須だと考えるようになりました。(子供のアレルギーを考慮しました)

●外壁


耐火性、防音性は元より、メンテナンスコスト(塗り替え)がかからない壁が必須だと考えるようになりました。

●バリアフリー


自分の年齢を考えると、年をとってからの方が住む期間が長いと考え、バリアフリーの対策についても考慮しました。バリアフリーは、将来的に車椅子生活になった場合に、どのようなリフォームが必要になるのかを考慮しました。

●施工


いくら良い建築材料を使っていても、施工がお粗末だと意味がありません。施工内容、体制についても大事だと考えるようになりました。

●保守


積水ハウス様の営業のウケウリではないですが、家は建てた後が大事だと考えるようになりました。


●間取り、設計


今まで述べた事でホームメーカを絞り込み、最終的には間取りと設計(提案内容)の良さで決めることにしました。つまり、優秀な営業、設計師のめぐりあわせを最終的な判断材料としました。

ローコスト系住宅会社

当初家を建てる際に、いわゆるローコスト住宅で十分ではないかという気持ちがありました。それでタマホーム様、レオハウス様、昭和建設様の展示場や見学会に行った感想を書きます。

●昭和建設様
外断熱、長期優良住宅がウリの建設会社です。福岡の地場企業ですが、タマホーム様にも負けないくらい頑張っているようです。間取り図面のご提案をうけました。残念ながら私たちの担当となった営業の方が、同じ言葉を連呼する苦手なタイプの人だったので、検討対象から早々と外れてしまいました。

●レオハウス様
単結晶モジュールの太陽光発電をウリとしているのか、広告や営業マンの言葉にも表れているようです。営業の方も熱心で、土地の調査や間取り図面等ご提供いただきました。しかし、積水ハウス様の工場見学会後は、嫁さんとの話題にも上がらなくなりました。

●タマホーム様
業界雄のホームメーカーさん。一度は見ておこうかと見学会に出かけました。そつない家作りは好印象でした。しかし、積水ハウス様の工場見学会後は、嫁さんとの話題にも上がらなくなりました。

ローコスト系ホームメーカーさんは一様に、標準仕様としてペアガラスや格好よさげなキッチン、お風呂等好印象にうつりますが、自分は以下の点で選択枝からはずしました。

・施工が不安
安い=どこかでコストを抑える必要があります。自分も家とは違いますが仕事で提案~設計~施工をしています。コストを抑える為には会社体質もありますが、数をこなす必要があり、設計施工は大丈夫だろうかという不安がありました。

・提案内容
間取り提案を受けましたが、一見して動線、採風、採光で不満点がみつかりました。自分たちは初めて家を建てるので、きちんと提案してくれる所でないとだめだと考えるようになりました。

3社競合のメリット

3社様(セキスイハイム様、コスモス様、積水ハウス様)に絞り込み御提案いただくことにしました。

3社に絞った理由ですが、建築時期を早めたこと(2011年度一杯完成)で、3社以外のホームメーカーに行く余裕がなかったも一因ですが、来年建てたとしても恐らくこれ以上広げることはなかったでしょう。選択枝を広げると考える事が増えて混乱してしまうデメリットがあります。

契約まで10カ月猶予があったのですが、3社以外のホームメーカーさんにも資料請求したりしました。営業の方から直接電話があり内覧会の御案内もいただきました。熊本にいて福岡の内覧会まで行きたいと思えるほどの魅力を感じなかったのもあります。それだけ、御提案をお願いした3社様を気にいってました。

地場の建築会社にお願いする事も考えました。コスト的には、ホームメーカさんに頼むより安く仕上がるのは間違いありません。でも、信頼できる地場の建築会社を知らないし、最近母が地場の建築会社に家を建ててもらって、2回目の建築にもかかわらずさほど住みやすい家になっていないので値段以外の魅力を感じませんでした。母の家は、自分らが家を建てる際の反面教師になりました(^^;

設計士さんにお願いすることも考えましたが、福岡で信頼できる設計士さんを知りません。熊本だと釣り仲間にいたのですが、熊本で福岡の施工管理をするのも大変だし、その地域をよく知らないのもありますし。

前置きが長くなりましたが、3社競合のメリットについて。

価格面についてメリットを考えがちですが、私達の場合は3社様に御提案いただくことにより、1社じゃ気付かない点が抽出できた事が大きなメリットでした。

たとえば、土地についても、調査結果が微妙に違っていたり、バリアフリーに対する設計や、営業や設計の方のアイデアであったり。御提案いただく中で、自分らが気がつかない点がたくさん出てきたことが本当の大きなメリットでした。

もちろんデメリットもあります。骨を折っていただいたにも関わらず、契約しない2社様に断りをいれなきゃいけない心の負担もあります。また、メリットを知りながらも妥協しなければならない心の負担もあります。

ホームメーカー決定権者は嫁さん

家を建てるのは、夫婦どちらかがリードする事が多いのではないだろうか。お互い納得いく家を建てるのは結構難しいのではないか。職場の同僚でも家を建てる際に激しく夫婦喧嘩をした人もいる。

我が家の場合、ホームメーカーを決定するのを嫁さんとした。自分は提案内容を整理し、わかりやすく嫁さんに説明する。もちろん、自分なりの意見を入れる。まるで会社で上司に説明するかのごとく(笑)

自分のメリットとしては

・後で問題が発生した時に喧嘩にならない

 我が家の場合、夫婦喧嘩は嫁さんからが殆どである。私はストレスがたまると家にいないので喧嘩になりにくい。

・お互い納得した上で決めることができる

 自分の意見を第3者的な立場で理性的に嫁さんに伝える。そうすると、きちんと聞いてくれる場合が多い。

ここで、例えば、夫婦で話し合って決定するとしよう。

お互いの意見がぶつかりあい、納得するまで話し合うにしろかなり時間を浪費しそう。また、後で問題が出た場合、責任のなすりあいをするかも。民主主義の悪い点が出そうである。

例えば、自分が決めるとした場合、自分だけの家を建てるならともかく、精神衛生上嫌だ。問題が発生するたびに、文句を言われそうである。

偉そうなことを書きましたが、実は家作りに興味がなかったけど、嫁さんだけに任せると後々大変になりそうなので、ちょっと頑張ったしだいです(^^;

提案をお願いする際に作成した資料

企業や自治体が提案を受ける際には、CFPを作成して提示し、プレゼンを受ける。

さすがに個人でCFPを作るつもりはないが、間取り提案を受ける為にどのようなモノを置くのか、また間取りに対しての要望を一覧にして営業さんに渡した。(もちろん予算や太陽光、オール電化等、大まかな要望は伝えてある)

設計士さんや営業さんがこの一覧をみて、間取り等を検討、作成してくれた。

間取り外構で考慮する一覧.pdf

また、提案を受ける際に、どのようなものを提案されているか、客観的に比較する為に、比較表を作成した。この比較表は、提案時にも持参し、提案内容の確認にも使用した。ホームメーカーさんは、顧客の予算に応じた外壁や耐震設備があり、カタログでいいな~と思っていても、実際予算があわずに提案されないこともあった。そのような事もチェックできた。

提案比較表.pdf

この比較表をホームメーカーの決定権者の嫁さんに見せながら、提案いただいた資料をならべ、建築していただくホームメーカーを決定しました。