セキスイハイムBJ平屋建築日誌

2011年11月の記事一覧

なぜ平屋なのか

なぜ平屋なのか?結果的には土地もせまく、建蔽率を考慮すると小さな家になってしまいます。子供も3人。一番上の子は家が建った頃には家にいない可能性が高いとはいえ、まだ2人の子供がいます。

平屋と決めた理由は、老齢化した際に2階は普段使わないと考えたこと。実家は2階建てでした。年をとると階段は辛いらしく、私の両親も2階にあがる事はすくなかった。たまに実家に帰り2階にあがると埃がつもった元自分の部屋がなんだかさみしいかんじがしていました。

平屋にすると狭いというデメリットも考えようによっては良い事です。今まで狭い借家に暮らしていました。狭いとプライベート確保が難しいという反面、子供とは密に接する事ができました。妻とも仲良くしています。

また、小さな家だと懐の負担も軽くなります。余裕をもった資金計画で家を建てる事ができるのは大きなメリットです。でも実際平屋は2階建てにくらべるとコスト高になりました。

積水ハウス様住まいの夢工場

家を建てると決めて、住宅展示場や地場の建設会社やホームメーカーの内覧会に行きました。間取りやインテリア、エクステリアでは参考となるものは多かったです。

自分が家を建てるにあたって、一番参考となったのが、積水ハウス様の「住まいの夢工場」見学会でした。積水ハウス様のサービスで交通手段や昼食まで準備してくれる、いたせりつくせりの見学会です。

1日がかりで山口の工場に行き、シェアトップのホームメーカの家づくりについて学ぶ事ができます。宣伝的要素も多いのですが、家を建てる際に考慮すべき点を知るにはとても良いものでした。

たとえば、瓦の施工。台風に対抗する為にどのような施工をしなければならないか積水ハウス様の実例を交えて教えてくれます。防犯対策についても、成程と思わせる内容です。外壁や地震、基礎についても大変参考になりました。

この会に参加した事により、家を建てる要求条件として、積水ハウス様が基準となりました。

セキスイハイム様の工場見学会にも参加しましたが、内容的には積水ハウス様の方がとても勉強になりました。(結果として家を建てていただく会社に積水ハウス様を選ばなかった理由は後で述べます)

考慮したこと

家を建てる前は、ログハウスがいいなとか考えていましたが、いざ家を建てる時は、ログハウスは頭の片隅にもありませんでした。つまり家の性能は重視しました。

●高気密・高断熱


断熱材にも色々とあるのがわかりました。一般的に使われているグラスウールは密度(10K,16K)と、厚さによって性能が変わるそうです。ただ、密度が高ければ、厚ければ良いというものではないようで、施工精度も問題になってくるようです。つまりいくら良い資材を使っていても、施工精度が悪ければ性能が出ないということだそうです。

●耐震


ホームメーカから耐震対策の補助器具みたいなのが紹介されています。でも実際平屋では採用される事は少ないと鉄骨系ホームメーカーの営業の方から聞きました。皮肉な事ですがそれで木造平屋でも十分な耐震性能は確保できるのではと考えるようになりました。

●防犯


防犯はトータルで考えるというのが積水ハウスの工場見学会で学んだことです。鍵や窓ガラスは防犯対策に加え、外構についても提案していただく必要があると考えるようになりました。

●基礎


家を支える基礎。地盤についても、どのような調査をして、施工をしてくれるのか確認する必要があると考えるようになりました。

●換気システム


第1種、第3種の換気が主に提案されています。1種は設計通り意図した換気ができるのと、機能を付加できるのがウリですが、導入、メンテコストがかさみます。当初は3種でもよいと考えていましたが、福岡の土地条件(黄砂)を考慮すると機能を付加できる1種は必須だと考えるようになりました。(子供のアレルギーを考慮しました)

●外壁


耐火性、防音性は元より、メンテナンスコスト(塗り替え)がかからない壁が必須だと考えるようになりました。

●バリアフリー


自分の年齢を考えると、年をとってからの方が住む期間が長いと考え、バリアフリーの対策についても考慮しました。バリアフリーは、将来的に車椅子生活になった場合に、どのようなリフォームが必要になるのかを考慮しました。

●施工


いくら良い建築材料を使っていても、施工がお粗末だと意味がありません。施工内容、体制についても大事だと考えるようになりました。

●保守


積水ハウス様の営業のウケウリではないですが、家は建てた後が大事だと考えるようになりました。


●間取り、設計


今まで述べた事でホームメーカを絞り込み、最終的には間取りと設計(提案内容)の良さで決めることにしました。つまり、優秀な営業、設計師のめぐりあわせを最終的な判断材料としました。

ローコスト系住宅会社

当初家を建てる際に、いわゆるローコスト住宅で十分ではないかという気持ちがありました。それでタマホーム様、レオハウス様、昭和建設様の展示場や見学会に行った感想を書きます。

●昭和建設様
外断熱、長期優良住宅がウリの建設会社です。福岡の地場企業ですが、タマホーム様にも負けないくらい頑張っているようです。間取り図面のご提案をうけました。残念ながら私たちの担当となった営業の方が、同じ言葉を連呼する苦手なタイプの人だったので、検討対象から早々と外れてしまいました。

●レオハウス様
単結晶モジュールの太陽光発電をウリとしているのか、広告や営業マンの言葉にも表れているようです。営業の方も熱心で、土地の調査や間取り図面等ご提供いただきました。しかし、積水ハウス様の工場見学会後は、嫁さんとの話題にも上がらなくなりました。

●タマホーム様
業界雄のホームメーカーさん。一度は見ておこうかと見学会に出かけました。そつない家作りは好印象でした。しかし、積水ハウス様の工場見学会後は、嫁さんとの話題にも上がらなくなりました。

ローコスト系ホームメーカーさんは一様に、標準仕様としてペアガラスや格好よさげなキッチン、お風呂等好印象にうつりますが、自分は以下の点で選択枝からはずしました。

・施工が不安
安い=どこかでコストを抑える必要があります。自分も家とは違いますが仕事で提案~設計~施工をしています。コストを抑える為には会社体質もありますが、数をこなす必要があり、設計施工は大丈夫だろうかという不安がありました。

・提案内容
間取り提案を受けましたが、一見して動線、採風、採光で不満点がみつかりました。自分たちは初めて家を建てるので、きちんと提案してくれる所でないとだめだと考えるようになりました。

3社競合のメリット

3社様(セキスイハイム様、コスモス様、積水ハウス様)に絞り込み御提案いただくことにしました。

3社に絞った理由ですが、建築時期を早めたこと(2011年度一杯完成)で、3社以外のホームメーカーに行く余裕がなかったも一因ですが、来年建てたとしても恐らくこれ以上広げることはなかったでしょう。選択枝を広げると考える事が増えて混乱してしまうデメリットがあります。

契約まで10カ月猶予があったのですが、3社以外のホームメーカーさんにも資料請求したりしました。営業の方から直接電話があり内覧会の御案内もいただきました。熊本にいて福岡の内覧会まで行きたいと思えるほどの魅力を感じなかったのもあります。それだけ、御提案をお願いした3社様を気にいってました。

地場の建築会社にお願いする事も考えました。コスト的には、ホームメーカさんに頼むより安く仕上がるのは間違いありません。でも、信頼できる地場の建築会社を知らないし、最近母が地場の建築会社に家を建ててもらって、2回目の建築にもかかわらずさほど住みやすい家になっていないので値段以外の魅力を感じませんでした。母の家は、自分らが家を建てる際の反面教師になりました(^^;

設計士さんにお願いすることも考えましたが、福岡で信頼できる設計士さんを知りません。熊本だと釣り仲間にいたのですが、熊本で福岡の施工管理をするのも大変だし、その地域をよく知らないのもありますし。

前置きが長くなりましたが、3社競合のメリットについて。

価格面についてメリットを考えがちですが、私達の場合は3社様に御提案いただくことにより、1社じゃ気付かない点が抽出できた事が大きなメリットでした。

たとえば、土地についても、調査結果が微妙に違っていたり、バリアフリーに対する設計や、営業や設計の方のアイデアであったり。御提案いただく中で、自分らが気がつかない点がたくさん出てきたことが本当の大きなメリットでした。

もちろんデメリットもあります。骨を折っていただいたにも関わらず、契約しない2社様に断りをいれなきゃいけない心の負担もあります。また、メリットを知りながらも妥協しなければならない心の負担もあります。