セキスイハイムBJ平屋建築日誌

ズボラ派クラピアのお手入れ


<2019/8/7修正>
我が家の庭にクラピアを導入して6年以上たった。
緑のじゅうたん、ちいさくてかわいい花を楽しましてもらえる。

クラピアでgoogleを検索すると、LcdDamさんのブログが上位にくるが、自分が知る限りでは、この人のクラピアに対する情報が一番充実していると思う。マメに手入れされて、大変参考になる。

ただ、クラピアを考える人は、おそらく自分と一緒で、楽して快適な庭を手にいれたい人が大多数ではないだろうか。LcdDamさんはマメな方のようで、大変参考になるが、ここまでは自分ではできないとい思ってしまう。なので、ズボラ派の自分がちょっと記事にしてみようと思った。

0.クラピアの良いところ、悪いところ

<<良いところ>>
・綺麗な緑のじゅうたんができて、花も咲き、庭の景観が抜群によくなる
・雑草対策として有効。一度地面を覆ってしまうと、各段に雑草が生えなくなる
・アスファルトや土むき出しに比べ、夏場の輻射熱対策として有効
・土壌保護として有効。表土が流れ出すことは少ない。

<<悪いところ>>
・(欠点と思うか考え方によるが)虫や爬虫類が多くなる(ナメクジ等)
 ちなみに自分は、あたりまえのことで、欠点とは思わない
・それなりに維持する覚悟(労働力)は必要。
 ただ芝の庭で挫折する人が多いことを考えると、芝より楽なのかも。自分は芝の経験ないのでわからない。

<<クラピアおすすめできますか?>>
自分みたいに、庭いじりや園芸に興味なくても、いまのところ6年維持しています。刈込みは年2-3回で特に問題なし。施肥も晩秋、春は必須、有機肥料が病気予防の為に良いようだ。病気だけはちょっと面倒だが、これも年1~2回のモンカット水和剤散布ですんでいる。草むしりに忙殺されたり、水たまりに辟易することを考えると、これくらいの労働で済むならよい。

1.プラン
 頑健で広がるスピードが速く、踏圧にも耐え、比較的日陰に強いと言われるクラピアだが、ライバルとなる雑草らも同じで、クラピアより強いと考えるべきである。

 以下の項目はよく検討してプランをたてたほうが良い。

 我が家も、クラピアの生育状態が良い場所(庭)は草むしりの労働が最小限となっている。クラピアの生育状態が悪い場所(サービスゾーン)は最初はよかったが、年数たつにつれ、雑草の方が優勢となっている。

・日陰になる場所
 1日のうち、お日様がある程度あたってくれる場所でもクラピアを生育する事は可能だ。しかし雑草に勝てるほど、生育してくれるかどうかは別である。つまり、日陰に植えると、雑草対策の労働が増える事を覚悟しなければならない。人工芝や砂利等、別の手段も検討されるとよいだろう。

・よく人が出入りする場所
 クラピア自体が踏圧につよくとも、その下にある土は固く締まっていく。結果、水はけが悪くなったり、土が露出し、そこから雑草が浸入してくる。土が窪んで、水たまりにもなる。対策としては、飛び石等で人が踏む場所を決めてしまうのもいいだろう。また目砂やエアレーションを行いメンテする方法も考えられるが、手間もかかる事を覚悟すべきである。

・土台となる土の質がよくない場所
 水はけが悪い土(粘土質)な場所は、よく考えて土壌改良すべきだ。粘土質の土の上に真砂土等で整地してある場合は、その厚みも必要だろう。クラピアの根は10cmほど下に伸びるので、せめて10cmの厚さは欲しい。踏まれると薄くなる事を考慮すべきだ。粘土質の土を土壌改良するのはむつかしいかもしれない。私は経験がないのでアドバイスできない。

2.植え込み

 土壌改良(元肥等)と、整地は必須です。土壌改良後、校庭でつかうようなトンボで平らにすることをお勧めします。

 ≪植える時期≫
 ・梅雨前をお勧めします
 ・梅雨に入れば散水しなくてよいし、気温も高くなり、クラピアがぐんぐん広がります。

 ≪ポットをふやす≫
 ・ポットは高いし、租に植え付けると広がるのじ時間がかかるので、ポットをふやします。
 ・ランナーを千切って、根がちょっと出てるところを土に埋めます。
 ・日がかんかん照る日向に置くと枯れるので、ちょい日陰において、マメに水をやります。

  ≪庭の土壌改良≫
  真砂土整地の場所に植え付ける場合です。
 ・10cm程度の深さで庭を耕す
 ・苦土石灰を適量混ぜ込む
 ・発酵牛糞たい肥と元肥(化成肥料)を混ぜる

 ≪整地≫
 ・トンボで平らにならす

 ≪植え込み≫
 ・マニュアル通り1m2に4ポット程度。


 3.刈り込み(メンテその1)

 年3回程度刈り込みをしてます。景観さえ気にしなければ、その程度でも十分耐えれます。
 ≪刈り込み時期≫
  ・梅雨、梅雨あけ、初秋
 ≪使う道具≫
 ・リール刃方式の電動芝刈り機
 ・雑草用ハサミ

 当初刈り払い機で刈ってましたが、時間がかかるので、電動芝刈り機を導入しました。
 これで景観の改善、労働時間の短縮がはかれます。刈り払い機はおすすめできません。

4.施肥(メンテその2)

 <注>施肥については、化成肥料だけだと病気対策として不十分のようなので、後日有機肥料を使ったやり方で更新します。発酵牛糞たい肥の追肥を試しています。
 肥料を春と初冬です。遅効性は肥料焼け対策で必須です。こんな失敗をしないように。

5.病気対策(メンテその3)

 細菌性の根の病気によくかかります。発生する時期は、梅雨~秋です。円形に茶色に枯れます。いくつかの薬品散布が予防および対策となります。
モンカット水和剤1000倍希釈を散布することにより予防&病後の広がり対策となります。モンカット水和剤は、DIY店では売ってないので通販で手にいれてください
他に芝用のグランステン水和剤も効果ありそうです。ただ、こちらはモンカット水和剤より2倍程高いです。
ブラウンパッチの場合は、オーソサイド水和剤も効果ありました。フルトラニル系の殺菌剤に耐性がある菌が原因の場合もあるので、いくつか使い分ける(ローテーションする)のも手でしょう。
上記で紹介した殺菌剤では治癒できない病気もあります。自分は罹患した事はないですが、白絹病は展着性の高いモンカットフロアブル40が効果あるそうです。

散布は、100円ショップで料理用の小さじを購入。薬品小さじ1杯を6Lのジョウロに投入、水をいれて薬品のマニュアル通り希釈し、散布しています。

6.エアレーション(メンテその4)

 よく踏む場所や生育が悪い場所はエアレーションしてやるとよいかもしれない。また病気対策にも期待している。(現在トライ中なので、まだ結果がでない。後日この記事修正する)
 エアレーション用の道具(ローンスパイク)はホームセンターの芝コーナーに置いてあり、価格も千円台と手ごろである。

7.散水

 ほぼ不要です。植えたとき以外はやったことありません。散水は病気の元になるそうです。ただ、土地の性質や降雨状況によって、水不足による枯れが発生する場合は散水必要です。

8.雑草

 雑草は完全に防げません。見つけたら時々抜くか切ってます。

9.侵入

 自分が意図しない場所へ侵入することがあります。見つけたら切る等対処必要です。壁が10cm程度の高さだと超えて侵入しますし、ちょっとした土にも根をつけるので、アスファルトや土間コンの上も土がある端っこを使って伸びていきます。