セキスイハイムBJ平屋建築日誌

家のレビュー(断熱、気密、防音)

新居に引っ越ししてきて、1年と半年が過ぎた。新居での生活にも慣れて、家族も安定してきた。

いまだに家族らは、熊本が良かったと言う。確かに熊本は住みやすく、良い街である。色々な条件を考えて私の生まれ故郷に引っ越しをしてきた。自分らの親の事、お金の事、仕事の事。自分自身も熊本の生活を懐かしく思うこともある。福岡に引っ越してきて、慣れない仕事で体調を崩したり、手軽に温泉や釣りに行けないのも厳しい。しかし、熊本に家を建てるとなれば、今以上に借金をしなければならず、子供の為にお金が使えなくなる。自分らの親になにかあった場合は対応が厳しくなる。仕事も少なく、意欲の面で落ちてきていた。今は厳しい仕事なのですこしへこたれてはいるが...。

本題に戻ろう。

家を建てている時は、このWebサイトで情報を発信していたが、これからも継続していこうと思う。

家の断熱性、気密性

セキスイハイムにかかわらず、住宅メーカーの家のウリは断熱性、気密性である。ペアガラス、優秀な断熱材、気密性で、外と家の中の環境はかなり違う。家の中は暖かいが、一歩外に出たとたん...寒さ暑さが身にしみる。素晴らしい断熱性、気密性である。電気は食うが快適エアリーもプラスとなり快適な家だ。

これでふと思い出したのが、ローラインガルスワイルダーの著書。寒さの厳しい開拓地で、家の作りひとつで家庭内の雰囲気がガラリと違っていた。ローラが下宿?していた家は、作りが悪く冬はとても寒く、家庭内も嵐が吹き荒れていた。ローラの父親が建てた家は、気密性も高く、寒さ暑さに対応した家だったようで、吹雪の中でも家の中は快適そうだった。断熱性、気密性は気象条件の厳しい土地では特に大事な点だと考える。

隣に地場の大工が建てた母の家がある。軒と土壁の断熱性のおかげか夏は涼しい家だが、冬の寒さはいただけない。床が冷たい。暖房をしていない部屋以外はとても寒い。

日本の家は、夏を基本に家を建てろと言われているが、本当はどうだろう?夏は空調に頼らなければ、風通しが良い家が涼しい。つまり気密は問題とはならない。空調を使う生活では気密が問題となる。気密が高い家でも、窓を考えて配置すれば風は通る。
夏を基本とするなら、窓は北向きが良い。これは熊本の建築会社の人が言っていたことだ。しかし南向きの窓、晩秋から冬ー春にかけて南向きの窓はとても暖かく明るい、快適な居住空間の条件のひとつである。夏、南向きの窓には日よけを付ければ十分しのげる。窓を南にするか北にするか悩んだ時期があったが、結論的には南がよかった。

気密の点で問題となるのは恐らく居住空間ではなく、床下であったり、壁内であろう。ここの空気が循環しなければ、カビや腐食の原因となる。気密の高い現代の家は電気を使い強制的に空気を循環させている。電気が無い頃はそれができないので、気密の高い家はできなかったのではないか。

そういえば、家を建てる際、積水ハウスの営業マンからしきりに平屋根は暑いからよした方が良いと言われた。空気の層は断熱に有効である事は分かっているが、平屋根でも十分断熱できるのではと思って平屋根を選んだ。平屋根でもまったく問題はない。屋根の上で作業しやすいメリットの方が気にいっている。窓のオーニング取り付けや太陽光パネルの掃除で屋根に上がる機会も多く、気軽に屋根にあがれる平屋根でよかったとつくづく思う。

防音性

我が家は交通量の多い道のそば。おまけに信号があり車の騒音が酷い。昼間窓を開けていると、とにかく煩い。大音量で音楽を鳴らして信号待ちで止まっている車もいる。迷惑な話だ。実家の土地をもらったので、贅沢は言えないが、もし自分で土地を買うのであれば、こんな土地は買わなかっただろう。父母は商売をしていたので、交通量が多い道のそばに土地を買い商売をしていたので仕方がない。

窓さえ閉めていれば、それほど気になる騒音ではないことを考えると、防音性は高いのであろう。家の中の騒音は....これは厳しい。嫁さんの声はでかく、子供も煩い。防音性とともに家の中の音についても考えて設計すべきだったかも(^^;