天草イカ釣りキャンプ

10月の3連休、行楽も釣りも最高の時期だ。 特にミズイカのエギングは本番を迎える。

ここ2−3年、この連休は親父は子供を連れて天草に行き、 子守をしつつ釣りをする。嫁さんは日頃のストレス発散の為 一人で旅行に行くか、映画鑑賞等で静かな時間を過ごす。

しかし、子供が成長し、家族揃って出かける事も少なくなる だろうと夫婦で話し合い今年は天草でキャンプする事にした。 個々の目的は違っても、自然の中で一緒に夕食を食べるのも 楽しいものだ。


1日目

本渡のワンパク村で遊ぶ予定が運動会で閉園。新和の緑の村 キャンプ場に移動しテント設営。子供らも、かなり慣れてきて テキパキと作業は進む。設営後タープの下で嫁さん手作りの 弁当を食べながら、いつものオカズだけど外で食べると美味 しいねと会話ははずむ。

昼食後、さっそく偵察がてら堤防に移動。長女、長男にエギの ついた竿をもたせ日中エギングスタート。潮は下げにはいって おり曇り空で状況は良い。スタートしてまもなく私に 小型ミズイカがヒット!今日の刺身が確保できたねーと皆で喜ぶ。

子供らは、苦戦しながらキャストしエギをしゃくる。長女は エギングの経験があり、かつて500gクラスのミズイカを 釣った事がある。キャスト精度は若干悪いが、シャクリは きびきびとして釣れそうだ。長男はそれなりにキャストできる が、ラインを張らずにシャクリを入れている為エギの動きが わるそうだ。指導をするがうまくいかない。

次のポイントに移動、地元のおじいさんと話をしながら エギングをする。我が家の子供らもおじいさんに話しかける が、嫌な顔ひとつせずに相手してくれている。 おじいさんは終始にこやかにしていた。 こんなゆっくりとした時間の中で生きていると、 やさしい顔になれるんだなぁと思う。

沖のストラクチャめがけてキャストしシャクリをいれると 小型ミズイカがヒット。慎重によせて抜きあげる。周りの 人に釣れていないので子供らは鼻が高かったそうだ(笑) その後1杯追加し、夕食の買出しに向かう。 すき焼きの材料を買い込みキャンプ場で夕食の準備開始。

子供らはすき焼きの下ごしらえと炊飯準備、嫁さんは指導 私は烏賊刺身担当だ。暗くなる前に準備は完了し楽しい 夕食のはじまりだ。毎週食べているミズイカの刺身も 外で食べるだからかとても美味しく感じる。

夕食後、温泉に行く。夜はお父さんだけ釣りに行くからと 車の中で話しをしていると、子供らが「ついていく!」 と聞かない。危ないからと諭していると、いつもは慎重な 嫁さんが「毎週一人で釣りしてるんだから、たまには子供らと 釣りをするのもいいんじゃない?」と援護射撃をする。 しかたがないので、風呂の後に子供らと一緒に釣りに行く 事にきまった。

風呂の後、キャンプ場に嫁さんと次男を置いて足場の 良い堤防に行く。早速外灯ポイントで長女が小型ミズイカを ヒット。リールをはやく巻いているので指導をいれる。 そんな下手なやりとりでもかかりどころがよくミズイカを ゲット。長女はとても嬉しそうだ。 そこで火がつく長男だ。しかし慣れない夜釣りでもあり うまくいかない。長女はミズイカを連発し、ますます 長男は闘争心が燃え上がる(笑)お父さんは子供らの エギ交換、根かかり外し、糸絡み解きと大忙しだ。 長女が根がかりしたと言うので竿を見ると、竿先が ジェット噴射とともに、かなり絞り込まれている。 そりゃ烏賊だとよ言うと長女は驚いた顔をしながら ファイト開始。墨とともに浮いてきたのは500gのコウイカ。 慎重にタモで掬い歓声があがる。

当たりがなくなったのでポイント移動。満天の星の中、親子で 「あれ金星だね」と喋りながらエギングをする。夜更かし もたまにはいいだろうと考える。しかし釣果の方は芳しくない。 どこのポイントも人が多く、なかなか次が釣れない。流石に子供ら も飽きてきてシャクリに力が入らないようだ。遅くなったので キャンプ場に帰ろうと声をかけると素直に車に乗った。 移動中長男はすでに寝ている。

途中最初に釣ったポイントが気になったのでお父さんだけ 釣ってくるからと子供らを車に残し竿を持って堤防へ。 水面をみると、ベイトや烏賊の姿が確認できる。エギをキャスト すると早速小型ながら乗ってきた。3.5号のエギでもリリース サイズがガンガンのってくる。活性が高いようだ。 キープサイズ10杯ほど釣った後、車を見ると室内灯がついて いる。竿を置いて消しにいくと、長女が起きて本を読んでいた。 たくさん釣れてるよと声をかけると早速準備して堤防へ。

長女がキャストして一投目、早速400gくらいのミズイカが ヒット!よく引くーと言いながら慎重に寄せている。 かなり経験度があがったようだ。その烏賊を最後にぱったり と当たりが遠のいた。今日はよく釣れたねと話をしながら キャンプ場に戻った。

本日の水揚げ

  • お父さん:ミズイカ13杯
  • 長女:ミズイカ2杯、コウイカ1杯
  • 長男:ボーズ

二日目

朝8時に起床。いつもの通り私が最初に起きて豆を挽き パーコレータでコーヒーをいれる。嫁さんを起こしゆっくり とコーヒーを飲みながら烏賊の処分方法を相談する。 気温が低いので、干し物にしようか?と提案すると 酒好きの嫁さんがにっこり。

朝食を食べたあと、烏賊をさばく為堤防に移動。竿1本 もっていくのは忘れない。嫁さんと長女が烏賊さばき係。 長女は烏賊をさばくのは初めてだ。私が手順を教える とすぐにさばけるようになる。嫁さんは「堤防で烏賊を さばくなんて、まるで漁師の家に嫁にいったみたい」と 複雑な表情だ。日焼けするのがかなり嫌らしい。

烏賊さばき.JPG

烏賊をさばく長女

長男は昨日ボーズだったリベンジをする為烏賊釣りをする。 私がシャクリ方法を丁寧に指導すると、やっとサマになって きた。また今回はいつも使わせているバスロッドではなく 私の長竿を使わせているのでシャクリ幅が広くなりエギが 動いている。子供に使わせる道具はいつも悩むが親の完全 監督の下ではちゃんとした道具を使わせるのがよいなぁと 思う。そうこうしているうちに早速ミズイカがヒット。 長男は根かかりと言っているが竿先がジェット噴射で絞り こまれている。手助けしたいのを我慢し長男にまかせると、 苦戦しながらなんとか烏賊を浮かした。流石に抜きあげは 辛そうなのでお父さんが手助けする。長男は興奮し、ついでに 次男までも堤防中響きわたる声で大騒ぎしている。次男は 、お父さん今度は僕ねと言うが流石に君はまだ無理だよ。

エギンガー.JPG

長男の釣り姿

ミズイカ.JPG

長男が釣ったミズイカ

調子にのった長男は熱心にポイントを移動しキャストを 繰り返す。やがて小型ミズイカがヒット。今度は抜きあげ まで自分でやらせてみる。次にコウイカがヒット。3杯バケツ に生かしていると嬉しそうに長男と次男が頭をつきあわせて 覗いている。

烏賊もさばき終わり、キャンプ場に戻る。昼食の後は子供ら は公園で遊び、嫁さんは椅子に座ってのんびり、私はテントで 昼寝。日が傾いてきたので夕食の材料を買出しに行く。 夕食は子供らに全てまかせ、私は烏賊干し作業にせいを出す。 烏賊干しが終わると今度は刺身だ。昨日はミズイカを食べた ので今日はコウイカを刺身にする。

ご飯も見事に炊けて、シチューも上手に出来た。材料の 下ごしらえは長女と長男、鍋は長女が担当。ご飯は長女が 担当だったそうだ。キャンプも習熟度が向上している。 家族でシチューと刺身を食べながら楽しいひとときを過ごす。 今日の夜はお父さん一人で烏賊釣りにいくからねというと 子供らは再び「今日は大きい烏賊を釣りたいからついていく」 と言ってきかない。嫁さんが昨日と同じせりふで援護射撃をする。 しかたないので温泉の後、子供らと夜釣りに行く事にした。

昨日よい思いをしたポイントに移動する。風がかなり強く 子供らは苦戦。また昨日とうってかわってベイトが少なく 烏賊も見えない。キャストを続けるがチビのみ。 今日は釣れないねといいながら風裏にポイント移動。 地元の人がアジゴを釣っている横に入らせてもらう。 水面を見ると3-5cm程度の鰯がたくさんいる。 烏賊やヒラメ、コチ、スズキらしきライズも見える こんな良い条件は無いぞと子供らに話し、ルアー、エギを チェンジしながら粘るが、なかなか釣れない。 とにかくベイトが多すぎで疑似餌に見向きもしない パターンのようだ。タイミングよく魚が狂ってくれると よいのだけれど。結局ドラマは起きず、今日はリリース サイズだけだった。

本日の水揚げ

  • お父さん:ボーズ
  • 長女:ボーズ
  • 長男:ミズイカ2杯、コウイカ1杯

3日目

起床後、干物をチェックするときれいに乾いている。 夜は風がありエギングは大変だったが、干物にはよかった ようだ。早速焼いて食べてみると旨みたっぷりでとても 美味しい。病み付きになりそうだ。(笑) テント撤収後、帰宅。家での夕食は当然ながら烏賊の刺身。 長男が釣った烏賊を刺身にしたおかげで、いつもより長男が 食べたのはいうまでもない。

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添付ファイル: file烏賊さばき.JPG 496件 [詳細] fileエギンガー.JPG 496件 [詳細] fileミズイカ.JPG 516件 [詳細]

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Last-modified: 2021-04-23 (金) 15:33:02 (1123d)